友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

油彩画に突き進んだ方がよい

2023年07月12日 17時51分07秒 | Weblog

 孫娘から早朝にメールが来ていた。「2時50分に破水して、3時34分に生まれました。元気な男の子。2990gです」。母子ともに元気な様子でよかった。メールに気付いた午前7時、「おめでとう」のメールを送る。

 上の子にそっくりな顔をしている。孫娘からも、「全く同じ顔って思った(笑)もう初授乳してしっかり飲んでくれたよ」とメール。この様子だと退院も早そうだ。病院は面接時間を厳しく制限しているから、ジジババは家に戻ってから見舞いに行くことにする。

 そうなると今日はフリーになる。カミさんが「今日はどこへ行くの?」と訊いてくる。そう思って昨日、調べておいたが、孫娘の出産のことで、どういう展開になるのか分からなかったので黙っていた。

 稲沢市の荻須記念美術館に行き、次に一宮市の三岸節子記念美術館に行く、その途中で食事をするコースを考えていた。荻須美術館では磯野宏夫展が8月20日まで開かれている。磯野さんは私より1つ歳下、アクリルで描いた「森」をテーマにした、王子製紙のカレンダー原画が展示されているので観たいと思った。

 ところが、昨日の時点では「設備不調のため休館」となっていた。そこで三岸美術館へ行く。安藤正子展『ゆくかは』とあるが、どういう絵なのだろう、そう思いながら入館する。第1展示室に入って、圧倒された。余りにも精密なのだ。紙に鉛筆で描いているから、納得だった。

 しかし、次の3点はパネル張りカンヴァスに油彩で描かれているので、精密だけでなく量感もある。『ゆくかは』とは鴨長明の「方丈記」の出だしの文章だが、日常の繰り返しの中に作品のテーマを見つけようとしているのかも知れない。

 人生を悟るには安藤さんはまだ若い。私の娘たちよりも若い1976年生まれ、愛知県立芸大を卒業し、現在は同大学の準教授という秀才である。いろいろやってみたい気持ちは分かるが、作品を観た私の感想は、油彩画に突き進んだ方がよいと思った。

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