友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

支えてきた人の思いや努力に感謝

2021年07月14日 18時04分44秒 | Weblog

 

 子どもの頃、母親だったか姉だったに連れられて、歌舞伎を観たことがあったが、何を言っているのかよく分からなかった。昨日、前進座の『東海道四谷怪談』を観劇したが、やっぱりチンプンカンプンだった。どういう物語なのか、事前に学習しておくべきだった。

 さらに、役者が何役もやるためか、誰が誰なのかも識別できない。歌舞伎だから、女も男が演じているのだが、見分けも出来なかった。ただ、毒薬で醜い顔になったお岩が鉄漿(おはぐろ)を塗り、櫛で髪をとく場面はなぜか私も知っていて、これが「髪梳き」かと思いながら観た。

 『四谷怪談』の見せ場である、戸板の表裏に打ち付けられたお岩と巻き添えとなった青年が、交互に現れる早替わりや、仏壇の中に引き入れられる仏壇返しなど、思わず拍手したくなった。よく分からなかったセリフのやり取りに、思わずニヤリしたり、結構歌舞伎を楽しむことが出来た。

 それにしても原作者の鶴屋南北は、何が言いたかったのだろう。自分の欲のために何人も殺してしまった民谷伊右衛門は、最後にお岩の妹のお袖とその婚約者の手で殺されるから、「悪事身にかえる」と言いたかったのだろうか。お岩や伊右衛門に惚れ、祝言までしたのに殺されたお梅や、お梅の母親の死は何だったのだろう。

 江戸時代の町民の娯楽だった歌舞伎や相撲は、今日まで続いている。支えてきた人たちの思いや努力に感謝したい。

   


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