私のパソコンの動きが悪い原因は、「劣化」だった。「何時買われました?」と訊かれたけれど、答えられなかった。随分前に街の家電販売店で買ったけれど、それが何年だったか覚えていない。いろいろ調べて、「15年以上経っていますね」と教えてくれる。
「パソコンも人間と一緒で、年月を重ねれば劣化しますから」と、年寄りに向かって言う。「20代の時なら早く走れても、80代になれば同じようには走れません。家電も今は10年単位で取り換えるようになっています」。そうそう、我が家の洗濯機もレンジも買い替えたばかりだ。
「遅いことを気にしなければ、まだ使えます。イライラせずに気長に待てば、応えてくれます」と、言ってくれる。「一番良いのはPC本体を新しい物にすることですか?」と訊ねると、「それが一番ですが、慌てることも無いと思います」と、私の気持ちを察して助けてくれる。
私は決してせっかちではないが、なかなか画面が変わらなかったりすると、アレッと思って余分なことをしてしまったりする。するとコンピューターは判断できなくなって、スリープしてしまうのだと言う。それにしても原因が「劣化」とは、まるで自分のことのようで情けない。
人間も歳を取ると物忘れが多くなる。判断も自己中になってくる。嫌だ、嫌だ。今日はまるで一気に初夏が来たように暖かい。私は友だち夫婦と一緒に、ある人の事務所へ出かけた。まだまだ中途半端だ。本人が冗談のつもりで、「やる気が無いんです」と零すから、友だちが怒った。
冗談の使い方を教えないといけない。周りが楽しくなるなら救われるが、腹が立つようでは笑えない。言葉の使い方を勉強して欲しいが、魂が「劣化」していると修復は難しい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます