友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

夫婦は会話を最小限ですませたい

2024年06月13日 17時54分00秒 | Weblog

 また最近、高齢者の事故がニュースになっている。一昔前なら「80代は怖いね。どうしてそんな事をしちゃうのだろう?」と、他人事だったのに、80代になってみると「そういう事ってあるよなあー」と理解してしまう。

 以前、70代になった時に先輩が、「70と75では大違いだ。80になるともっとその違いが大きくなる」と教えてくれた。その時は「ふーん」と聞いていたが、実際は何も分かっていなかった。違いが生まれることが、理解できなかった。

 「認知症にならないためには、何かに夢中になることだ。最後の恋ならもっといい」と教えられた。今、夢中になるものが無い。ガーデニングも止めてしまったし、続けていることは毎朝、中日新聞と朝日新聞に目を通し、「中日春秋」と「天声人語」を比べてみることだけだ。

 カミさんは「数独をやらないとスッキリしない」と、朝のルーティンにしている。しかし、朝で終わらない時もあり、昨夜はテレビの巨人戦とバレボールの試合を観ながら挑んでいた。根気がいいのか、支離滅裂なのか、と思ってしまう。

 チャンネルを変えずに、せめて巨人戦だけとかバレボールだけにして欲しいのだが、コマーシャルになるとすぐにチェンジし、数独しながらテレビの試合に、「もう!」とか「よし!」とか声を上げている。

 よくまあ気持ちを集中せずに、あっちこっちできて器用だと呆れているが、私もテレビの音を聞きながら小説を読んでいるのだから、どっこいどっこいなのかも知れない。そんな中、「やっと出来た」と声を上げるから、並みの神経では無いようだ。

 高齢の夫婦は余り会話をしないというが、我が家も必要以上の会話が無くなった。「ツウと言えば、カーと答える」は、人の願望だったのだろう。互いが譲らなければ、理解は出来ないのだから、こじれる前に、夫婦は会話を最小限ですませたいのだろう。


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