愛知県西尾市の市議会がテレビで取り上げられ、全国的に知られるようになった。良いことなら胸を張るところだが、市民もきっと恥ずかしい思いをしていることだろう。5人以上の会食を自粛せよと政府が言っている中、自民党系の市議が14人で3人のコンパニオンを呼んで宴会を行なった。
宴会は定例議会の終了時に、「いつも行ってきたのでやめようと言う声は無かった」と幹事役の市議は言う。また、3人のコンパニオンを呼んだのは、「感染防止のため」と説明している。テレビの取材に会派の代表は、「議員だから飲んじゃーいかんとCBCは言うのか」と開き直っていた。
これが報道されると「マズイ」とでも思ったのか、「ご批判を真摯に受け止め、深く反省している」と謝罪していたが、アレッ!どこかで聞いた覚えがある。菅首相も王貞治さんらとの忘年会が批判されると、「誤解を与えた」と謝罪し、「ご批判を真摯に受け止め、深く反省している」と述べていた。
その前には、これも全国的に有名になった富山市の市議が政務活動費の不正問題がある。こちらはドキュメンタリー映画にもなった。何人かの市議が辞任せざるを得なかったが、西尾市の市議は「深く反省して」そのまま市議を続けるだろう。
河井克行元法相の裁判がインターネットニュースに載っているが、金を受け取った市議たちに罪悪感は無いようだ。地方の市議は県会議員や国会議員に対して、「自分たちが票を集めてやっている」という意識があるから、その見返りに期待している。親分子分の構造に終止符を打てるのは、主権者である国民だが、今晩もどこかで宴会が行われていることだろう。
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