友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

コミュニケーションエラー

2007年12月04日 22時19分25秒 | Weblog
 中学1年の孫娘は、水泳が大好きで毎日プールに通っている。中学生になって学習塾に2日通うようになったから、その日はプールが終わると車の中でお弁当を食べ、それから学習塾に行く。お腹の空いている時に短時間で食べるから、その効果が出てきた少し太ったのか、母親から「ダイエットしないと記録は伸びないよ」と言われたようだ。

 孫娘はお弁当作りを楽しんでいるカミさんに「ママちゃん、おにぎり1個でいいからね」と言う。次の日にカミさんが渡してくれた弁当の袋を見て驚いた。小さなおにぎりが2個とミカンが2個入っているだけだ。「あのさ、これ違うんじゃない」と言うと、「おにぎり1個にして!と言ったわよ」と答える。私の受け止めでは、母親からの注意を受けて、おにぎりは1個にしようということだったが、おかずまで不要ということではないように思った。

 小さなおにぎり2個とミカン2個の弁当の袋を孫娘に渡す。孫娘は袋の中を見るなり「なに?これ!」とビックリしたような声を上げた。「おにぎりしか入っていないなんて、バッカじゃない!」と怒ってみたものの、すぐに「やっぱり血がつながってるわ。人の言うことが理解できないもん。読解力が無いんだよね」と、なにやら自分で納得し、カミさんが一生懸命に考えた小さくても味の違うおにぎり2個を「美味しい」と言って食べた。

 長女つまり孫娘の母親が仕事から帰り、みんなで食事をしていた時、「おにぎり1個にして」騒動が話題になった。さすがに長女は看護師をしているだけあって、「そういうのをなんて言うか知ってる?」と聞く。「コミュニケーションエラーというの。私たちの仕事では一番大事なこと。必ず、その原因がなぜ生まれたのか、チェックするのよ」と言う。「あなたはどうママちゃんに言った?それでママちゃんはどう思った?たぶん、わかるだろうということでは正確に伝わらないことが多いのよ。何を伝えたいとか、もっときちんと話さないといけないわね」。

 なるほど、今は若い看護師に教える立場にあると言うだけあって、要点をつかんでいる。先日、お話を聞いた住職も「以心伝心はダメですよ。お父さんもお母さんも、きちんと“愛している”と言わなきゃダメです」と、説教していた。あいまいな内になんとなくお互いが理解し合うことは、一見キレイなようでも誤解も含まれるということなのか。人の世はなかなか難しいね。

 孫娘は母親の話でその辺の人の心の動きがわかったのだろうか。
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