一宮市には138タワーパークという公園がある。地上百メートルのところには展望台があり、尾張平野が360度よく見える。展望台にはレストランもあって、コーヒーを飲みながら見える景色を語り合う夫婦がいた。
今はイルミネーションの季節で、夜になればきっとキレイな景色が観られるだろう。ふたりの子どもの母となった孫娘が、まだ幼かった頃に連れて来たことがある。その頃と比べると随分整備され、花壇も遊具も増えている。
子連れの時には来られなかった、奥の雑木林の方まで行ってみた。入口付近の芝生には子ども連れが多かったが、雑木林の中は老夫婦や年寄りのふたり連れが多く、カメラを構えて何やら真剣に撮影していた。
タワーパークでゆっくりしていたら、昼過ぎになってしまったので、目当てのレストランへ出かけた。来る時にマークしておいた、ちょっとシャレたレストランを目指した。葉栗小学校の南の辺りという記憶だったが、すぐに見つけることが出来た。中に、女性の3人とひとりで来ている2組が居た。
先客は常連さんのようだった。喫茶店でランチを食べれば1千円以内で収まるが、ここはフランス料理の専門店でランチでも2千2百円もする。クリスマスメニューが始まっていてお得な金額の上に、とっても美味しい仕上りでカミさんは大喜びだった。
空が曇って来たのですぐに帰ろうと思ったが、「せっかく計画したんだから、行ってもいいわよ」と言ってくれたので、一宮市博物館へ車を進めた。催し物は見ずに、隣接する妙興寺を見て回った。江南市の曼荼羅寺も大きな寺だが、この寺は雑木林が広がり、散歩するにはうってつけだ。
寺内には小さな池があり、周りの紅葉もきれいなのに、池の水が濁っているので、曾木公園のような水鏡にはなっていなかった。それでも秋を堪能でき、やって来た甲斐はあった。
「今日はとても良いところに連れて来てくれてありがとう。明日は倉庫の掃除をしましょう」と、カミさんは言う。「はい、分かりました」と返事する。
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