カミさんはどうして私と結婚してくれたのだろう、そう思ったら、じゃー私はなぜ彼女と結婚したのだろう、それを解くことが先だろうと思えて来た。
カミさんに出逢ったのは、大学の入学式の朝の電車の中だった。日焼した、目のパチッとした、見知らぬ女の子がいた。南の国から、集団就職でやって来た子かと想像していた。
入学式でその子を見かけた。同じ大学だったが、話すことは無かった。しばらく経て、帰りに新名古屋駅で偶然出会い、同じ車両に乗り込み、話をしたのが最初だった。
彼女はテニス部、私は新聞部だったが、新聞部に彼女の友だちがいて、ふたりが北海道旅行に出かける時は駅まで見送った。私の故郷の万灯祭りを一緒に見た。
大学4年の時、私は東京で働くことになり、せっせと彼女に手紙を書いたが返事は来なかった。東京で彼女以上の女性に出逢うことも無く、帰って来た。
高校の教員となり、友だちの紹介で上飯田に下宿した。上飯田は彼女の勤務校への乗換駅だったが、出逢うことも無く、私は勤務校に近い下宿に引っ越した。
そこは彼女の家に近かったので、頻繁に行くようになった。教員になって2年目、彼女の両親に「結婚させてください」と話し、受け入れてもらった。
私は自分の両親が共働きだったので、家庭はふたりで働いて築くものと思っていた。先生同士なら生活出来るだろうと、ママごとに毛の生えたくらいの考えだった。
彼女が拒まなかったから、結婚し家庭を持つことが出来た。「私モテたのよ」と彼女は言うが、テニス部でも乗馬クラブでも確かにモテたはずだ。
どうして結婚を決意してくれたのか分からないが、そんなことはどうでも良いことなのかも知れない。たまたまが重なって、人は今日を迎えているのだろう。
毎日、毎日を楽しんで暮らしていくことこそが、人生の目的なのかも知れない。「明日は何も予定が無いわよ」と、カミさんは言う。
「自分に持ってないものがある」からとインタビューで発言されてます。
女房とはスキーで知り合い私が声を掛けましたが価値観が同じ、
所さんと同じ理由で「明るく楽しい」自分にない所があったから結婚しました。
今はお互いができない事を助け合いながら
やることは違っても色んな事をやりたがる夫婦になり
人生を楽しんでます(汗)