友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

絶対に勝ち誇ったように渡すだろう

2022年02月14日 17時15分10秒 | Weblog

 私の家にカレンダーが3枚掛けてあるが、バレンタインデーと記載のあるのは1枚しかない。念のためにと思って、使っている手帳を見てみたら、14日の下にバレタインデーとある。孫娘たちからバレタインチョコをもらった。バレンタインデーにチョコを渡す習慣はいつ頃から始まったのだろう。

 還暦になる女性のブログに、「中学の時、好きな先輩に手作りトリュフを渡したくて、母親に内緒で自室で作った」とあるから、46・7年前には流行っていたようだ。残念ながら私はチョコを渡されたことも、愛を告白されたこともない。「私よりいい人を見つけて」と告げられ、振られた苦い思い出しかない。

 先日、テレビで越路吹雪さんの『ラスト・ダンスは私に』を聴いた。この歌を最初に聴いたのは、私は高校生くらいではなかっただろうか。越路吹雪さんが歌っていることや物悲しい曲調や歌詞から、シャンソンだと思い込んでいたが、アメリカで生まれた曲だと知った。

 作詞のドク・ポーマス氏は、小児麻痺で脚に金具を付け松葉杖で歩く人だったという。岩谷時子さんはそれをあんな風な詩にしたのかと感心した。「あなたの好きな人と 踊ってらしていいわ 優しい微笑みもその方におあげなさい けれども 私がここにいることだけ どうぞ忘れないで」。

 「だけど送って欲しいと頼まれたら断ってね いつでも 私がここにいることだけ どうぞ忘れないで きっと私のため残しておいてね 最後の踊りだけは 胸に抱かれて踊るラスト・ダンス 忘れないで」。か弱そうと勝手に思っていたけれど、自信に満ちた女性なのか、よく聴いてみれば強固な意志が読み取れる。

 彼の胸に抱かれてラスト・ダンスを踊る彼女は、バレンタインチョコを渡すのだろうか。いや、絶対に勝ち誇ったように渡すだろう。


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