体育館の前で新1年生らしい男の子と若い男の先生がじゃれ合っていた。男の子は大声で何かを叫んでいる。男の先生はその子を捕まえて、「そんなに嫌か。先生を叩いてもいいぞ」と言うと、男の子は両手を振り回して先生を叩き始めた。
それでも何か気に入らないようで、今度は足で先生をキックする。傍で女の先生がその様子を見守っている。男の子は何度も叩き、何度もキックして何かを叫んでいる。女の先生がこの子の担任のようで、「さあ、中に入りましょう」と声をかけるが、男の子は嫌々をするばかりだ。
どうやら集団生活に慣れない子のようで、指導に困っていたのを男の先生が手助けしているのだろう。男の先生は、「じゃー先生が捕まえちゃうぞ」と男の子を抱き上げると、男の子もやっと観念したようだった。男の子は先生に甘えたかったのかも知れない。
私は小学校で勤務したことは無いが、居残り教室を手伝ったことがある。周りをバカにする振る舞いが目立つ攻撃的な子がいて、先生に対しても反抗的だった。これは推測だが、両親に抱かれたことが無いのではないかと思うほど、心が枯れていた。
テレビニュースで岐阜市に、不登校の子を集めた市立中学校が開校したことを知った。図書室にはひとり用のテントが置かれ、ハンモックが吊るされていた。どういう授業をどのようにするのか分からないが、学校教育は一律に行う時代ではなくなってきたようだ。
人もいろいろなら、教育もいろいろなのかも知れない。茨城の新1年生はカミさんに、今日学校でやったことや友だちが出来たことを報告してきていた。
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