友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

井戸掘りと政治談義

2010年06月02日 22時28分42秒 | Weblog
 今日は井戸掘り。朝9時から初めたが、スコップが入っていかないほど表面の土はとても固かった。バールでこじ開けるようにして少しずつ掘り進める。「少なくとも80センチはスコップで掘ってくれ」とリーダーから指示されるが、スコップを握る手にガンガンと固さで撥ね返る。それでも時間をかければ人間の力はこの困難を乗り越えることができるから不思議だ。80センチほど掘ると、柔らかい地層に変わった。スコップの先の土は水分を含んでいた。

 次に鉄パイプで3つ股を作り、用意した塩ビ管で土を掘り進める。柔らかな地層と少し固めの地層が交互に積もっている感じだ。塩ビ管を繋ぎながら、さらに掘り進める。6.5メートルほどのところにどうやら水脈がありそうだった。正午を過ぎたけれど、ここで中断すると失敗になるケースが多い。吸い上げ管を投入し、水を汲み上げる。水量も多く、水質も良い。3月に掘ったところは水量は多いけれど、鉄分が多く含まれていて、しばらく置いておくと茶色の沈殿物が溜まった。土地のよって随分と違うことを痛感する。

 午前11時頃だったか、用事で出かけていた人が「鳩山さんが辞職した。小沢幹事長も辞任した」と言う。そこから作業しながらの政治談義が始まった。「だいたい、今頃の辞任はおかしいよ。金の問題が出てきた時にスパッと辞めたらよかったのに、ここまで来たらますます民主党は票を減らすね」「誰が首相になっても、民主党の人気は回復しないでしょう」「自民が多少は票を伸ばすのかな」「いや、みんなの党が優勢といわれている」「あんなのはマスコミが騒いでいるだけでしょう」。いつもながら政治の話が好きな人たちである。

 話はどんどん変わっていき、普天間の基地移設の問題から、アメリカの世界戦略へと進んでいった。「宮崎の口てい疫もアメリカが仕組んだものだ。日本はアメリカからの牛肉の輸入を抑えている。アメリカから牛肉を買えというメッセージだ」「宮崎の牛の飼料のほとんどはアメリカから輸入している」「韓国の掃海艇を撃沈したのは北朝鮮ではなくアメリカだ」「アメリカは景気回復のためには戦争が必要なのだけれど、非戦へと進んでいるので、これを阻止する必要があった。だから撃沈した」。聞いていると真実なのではないかと思う。おそらくそんな謀略が行われているのかもしれない。「そういう情報はどこから仕入れたの?」と真面目に聞く人もいる。すると「知らなかったの?この人は諜報員だよ」と真面目な顔で答える人がいる。

 そんな馬鹿話を続けられるから、肉体労働が続けられるのだ。昨日のBS11での映画は数学部門でノーベル賞をとったアメリカの数学者の物語だった。現実と自らが作り出した幻想とが存在してしまう奇妙な世界は、実は現実に存在するのだから難しい。彼は頭脳明晰であったがために、現実と想像世界とが混乱したけれど、考えてみれば私たちが暮らしている世界も、何が本当で何がウソなのだろう。鳩山さんが辞職するに当たって、小沢幹事長に辞職を要求したのは最後に打てたホームランだと私は思った。
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