【195ページ】
「己れを愛するのは、善からぬことの第一也」(西郷南洲)
自分自身を愛することは、一番良くないことだという意味です。事業がうまくいかなかったり、失敗したりするのは、自分自身を大事にしすぎるからです。リーダーとして立派な仕事をしようと思えば、私心を挟まず、人間として正しいことを正しいままに行うことが大事です。
【207ページ】
社長は最終結論を出さなくてはなりません。その決断をするときに何をもって決めるのかというと、それは心の中の座標軸なのです。心の中に座標軸を持ち、それと照らし合わせて、これはいい、これは悪いと決めるのです。そのため、しっかりとした座標軸をつくることが第一番になるわけです。
[ken] 本書の西郷南洲とは、ご存じの方も多かろうと思いますが、明治維新の英雄・西郷隆盛のことです。稲盛氏は鹿児島県出身であり、鹿児島大学を卒業していることもあって、西郷南洲遺訓から多くのことを学んでいるのですね。私の印象では、本書の「己れを愛するのは、善からぬことの第一也」と似た教えとして、「敬天愛人(天を敬い、人を愛する)」の方が世間ではよく知られていると思います。207ページの判断をするときの「しっかりとした座標軸」については、私自身が問われているような気がしました。正直、今もって、まったく自信がありません。(つづく)
「己れを愛するのは、善からぬことの第一也」(西郷南洲)
自分自身を愛することは、一番良くないことだという意味です。事業がうまくいかなかったり、失敗したりするのは、自分自身を大事にしすぎるからです。リーダーとして立派な仕事をしようと思えば、私心を挟まず、人間として正しいことを正しいままに行うことが大事です。
【207ページ】
社長は最終結論を出さなくてはなりません。その決断をするときに何をもって決めるのかというと、それは心の中の座標軸なのです。心の中に座標軸を持ち、それと照らし合わせて、これはいい、これは悪いと決めるのです。そのため、しっかりとした座標軸をつくることが第一番になるわけです。
[ken] 本書の西郷南洲とは、ご存じの方も多かろうと思いますが、明治維新の英雄・西郷隆盛のことです。稲盛氏は鹿児島県出身であり、鹿児島大学を卒業していることもあって、西郷南洲遺訓から多くのことを学んでいるのですね。私の印象では、本書の「己れを愛するのは、善からぬことの第一也」と似た教えとして、「敬天愛人(天を敬い、人を愛する)」の方が世間ではよく知られていると思います。207ページの判断をするときの「しっかりとした座標軸」については、私自身が問われているような気がしました。正直、今もって、まったく自信がありません。(つづく)