

リーダーは、立派な人格を持っている必要がある、あるいは、立派な人格を持たねばならないと自覚し、努力を重ねている人でなければなりません。
今はすばらしい人格は持っていなくても、そういう人格を持とうと、努力を重ねることが大切です。
「立派な人格」というのは、素晴らしい哲学を備えているという意味だけではありません。「人をだまさない」「ウソをつかない」「正直でなければならない」というベーシックな倫理観を堅持しなければなりません。そういうことを常に自分に言い聞かせながら、それを実行しようとしている人が、次第に人格を高めていくことができるのです。
[ken] 稲盛氏の「立派な人格」の定義はシンプルそのものですが、「人をだまさない」「ウソをつかない」「正直でなければならない」という倫理観は、私の63年の人生において「なるほど」と共感しつつ、そのうちの一つだけなら心がけることも可能ですが、3つをきちんと身に付けることは「至難の技だよね」と思います。寺山修司さんは「『幸せ』とは幸せを求めている状態のことである」と述べており、「常に自分に言い聞かせながら、それを実行しようとしている人」が「立派な人格」の意味になると、自分なりに納得させていただきました。(終わり)