「九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)に導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)を巡り、国土交通省の水嶋智鉄道局次長は21日、佐賀県庁で副島良彦副知事と、長崎県庁で中村法道知事と相次いで会い、本年度内を目指していた耐久走行試験の再開延期を報告した。中村知事は「(FGTを使った長崎ルート開業の)道行きが曖昧になりつつある」と懸念を表明」とのニュース。
また、「九州新幹線の長崎ルート(武雄温泉-長崎)に導入する軌間可変車両(フリーゲージトレイン)の開発をめぐり、国土交通省は18日、車両製造と保守のコストが想定の2・5~3倍に膨らむ可能性があることを明らかに」とのニュース。
FGT開発がますます怪しくなってきました。
私が提案しているように、300億円もつかう北陸新幹線のFGT開発を中止し、在来線特急存続のスキーム作りにまわす手立てを早く国やJRが責任をもって考えるべきでしょう。
FGT車両の製造と保守のコストも想定の3倍となれば、必然的に運賃も「富山ー大阪」のFGT導入区間を中心に高めの料金設定とされる懸念もでてきます。
■産経・・・フリーゲージ延期を報告 佐賀、長崎県に国交省 11,21
九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)に導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)を巡り、国土交通省の水嶋智鉄道局次長は21日、佐賀県庁で副島良彦副知事と、長崎県庁で中村法道知事と相次いで会い、本年度内を目指していた耐久走行試験の再開延期を報告した。中村知事は「(FGTを使った長崎ルート開業の)道行きが曖昧になりつつある」と懸念を表明した。
水嶋氏は、技術面の検証のために実際に車両を走らせる試験を来月から約半年かけて実施し、その結果を踏まえて長距離を走らせる耐久試験に移るかどうかを判断すると説明。「リレー方式」による平成34年度の暫定開業時にFGTの先行車を導入する計画に遅れが出ないよう開発を進めるとした。
長崎県側は、半年後に芳しい結果が得られなかった場合の対応などを質問。水嶋氏は「まずは半年後の試験結果を見極めたい」と繰り返すにとどめた。
佐賀県の副島副知事は記者団に「開業に向けたスケジュールに遅れはないとのことだったので、信頼したい」と述べた。
国交省の専門家委員会は18日、FGTが耐久試験に移る条件は満たされていないと結論付け、再開を目指す時期を来年6月ごろに先送りした。
■産経・・・・九州新幹線・長崎ルート、車両製造費が想定の3倍に 国交省、開業日程は変更せず 11.18
九州新幹線の長崎ルート(武雄温泉-長崎)に導入する軌間可変車両(フリーゲージトレイン)の開発をめぐり、国土交通省は18日、車両製造と保守のコストが想定の2・5~3倍に膨らむ可能性があることを明らかにした。
2014年11月に始めた耐久走行試験で不具合が見つかり、対策として車軸を定期交換する必要が生じたため。JR九州などは、同年12月に中断した試作車両の実走行試験を来月再開し、詳細な対策とコスト削減策を来夏までに検討する。在来線と新幹線を乗り継ぐリレー方式による2022年度の暫定開業と、25年度の全面開業に関しては、同省は変更しないとしてる。