前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

新幹線特別委。新幹線敦賀開業認可時の経過からも選択肢は特急存続。北陸トンネルもワンマン運転の危険

2017年03月03日 | 福井県政
 昨日は県議会新幹線対策特別委員会でした。
私は新幹線認可を審議した国土交通省の委員会の会議録でJR西日本社長が、「敦賀駅では新八代のように対面乗り換えを考えていたが、フリーゲージトレインであれば乗り換えがなくなるのでよい。乗り換えは心理的には30分に相当する。サンダーバードはビジネス客よりも観光客が多いので乗り換えがない方がよい」などと発言していたことを紹介し、国土交通省がいう「FGTはひとつの案だった」などとして敦賀駅で上下乗り換え案をすすめていることを問題視しました。
つまり、当時の委員会審議では当事者のJR西社長も「同じホームでの対面乗り換えかFGT」と想定していたのであり、上下の乗り換えは「案」ではなかったことを明らかにしました。
 そのうえで、認可の経過と新聞などを通じて県民にも「利便性は変わらない」などと広報されていたことを紹介し、特急存続しか選択肢はない、と強調しました。
また、FGTは「試作車に6年、実用化に3年、雪対策に3年かかる。あわせて12年。これではFGTが仮に完成してもJR西が導入しない可能性も高く、かなり長期間にわたり敦賀駅での乗り換え不便がつづきかねない」と指摘しました。
 理事者は「FGTの技術見通し、同じホームでの対面乗り換えについて国土交通省の詰めが甘かった」「国がどこまで責任をもつか」などと答弁しました。

 また、今週から北陸線でのワンマン運転が導入されることについて、「北陸トンネル内でもワンマン運転となる。JR西も運転士緊急時にJR指令と乗客が直接やりとりできるシステムを導入するというが、こういう危険なワンマン運転はやめるようにJR西に申し入れるべきだ」とつよく求めました。



県民には敦賀開業でも利便性維持と広報されていました


国保広域化、こども医療費窓口無料化などで質疑

2017年03月02日 | 福井県政
 昨日は県議会の健康福祉部関係の審議でした。
来年度からはじめる国保の県単位化問題では、「国保運営協議会では県内で直接県民の声を聴く機会をもうけて議論すべき」「新制度で急激な保険税上昇となる自治体議会が条例案を否決したら、現行の国保税で維持することになるのか」「現在、福井市、敦賀市などで保険税を抑制するためにおこなっている一般会計からの繰り入れは維持すべき」などをただしました。
 また、こども医療費助成事業での窓口無料化・負担軽減について、歓迎すると述べ、「高浜町などでは京都府への受診が4割以上ときく。福井県の子供として隣の府県で受診しても窓口無料の恩恵がうけられるように国などに働きかけを」「自治体では現行の病院への手数料がなくなると思われるが、一方で国保連合会への事務費が大幅に値上げになるときく。このような値上げは抑制するようにすべき」などをただしました。
 このほか、自治体間の保育園入園の障害の問題、介護福祉士志望者への支援、県立病院の生活困窮者への対応などについて質疑しました。

 今日もひきつづき頑張ります。


昨年の原子力防災訓練の総括は?もんじゅの今後、案の段階で議会説明を。旧清水町への廃棄物最終処分場計画

2017年03月01日 | 福井県政
 昨日は県議会の安全環境部関係の委員会でした。
 昨年8月におこなわれた高浜原発事故を想定した県境を越えた原子力防災訓練について総括が議会にしめされないままに新年度予算に原子力防災訓練の予算が計上されていることについて、「昨年の原子力防災訓練について議会からも様々な批判や意見がだされた。それが総括文書にどのように反映されたのかがわからないままで新年度予算をだすのはおかしい」と指摘しました。
 理事者は休憩後に先日内閣府や関係府県でまとめられた「高浜地域における内閣府・3府県及び関西広域連合との合同原子力防災訓練  実施成果報告書」を委員会に提出し、説明をおこないました。
 私は、「ヨウ素剤の服用訓練について」「京都府で処理した除染汚染水処理について」12月議会につづいて質疑しました。理事者は「ヨウ素剤服用訓練については来年度の訓練で検討する。除染の汚染処理水については国ふくめ協議会のなかで議論していく」と答えました。
 また、もんじゅの今後について、県議会閉会後にエネルギー拠点化計画の会議が設定されていることにも関して、「今後の方向が県議会での議論ぬきで決め打ちで決められることはだめだ」と強調しました。
 さらに、福井市の旧清水町で計画されている管理型最終処分場について質問。理事者は「50万立米の計画。行政指導の段階で、ようやくいろんな書類がだされてきた」と答弁。
「地元から不安や反対の声があるのでは」との質問には「下流域で漠然とした不安がある。事業者に説明を求めている」「県に対しては直接の要望書などはだされていない」と答えました。
 私は「処分場の運営と原発の廃止解体時期が重なる。事業者はコンクリートくずや金属くずなども受け入れるとしている。原発解体物も搬入されるのか」「2年後には処分場の許可権限は中核市となる福井市に移譲されるタイミングであり県が急ぐ必要はあるのか」などとただしました。安全環境部長は「原発の廃棄物関係は考えていない」「中核市の話とは別に県としてすすめる」などと答えました。
 今日も委員会審議がつづきます。ガンバリマス!