物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

かつての大ヒーロー

2009年09月27日 | Weblog
 日曜日、息子たちが通う小学校の運動会。新型インフルエンザの影響で、当初予定していたスケジュールより大幅に短縮されたプログラムになったが、子供たちは演技に競技に元気よく取り組んでいた。中でも高学年のリレーは迫力満点。足の速い子が前を走っている子を抜き去るときには場内も大歓声。
 そんなシーンを見ていると、旧友M君のことを思い出す。同級生で学年いち俊足だったM君。リレーではいつもアンカーを走り、後ろの方からでも前走者たちをごぼう抜きにする運動会の大ヒーロー。同級生の父親たちと子供の運動会を見ていても、「リレー見てたら、いつもMを思い出すわ」、「俺もや。あいつはスゴかった」、「速さの次元が違ったよなあ」というような会話を何度もしたことがある・・・。

 そんなことを思いながら競技を見ていたら、ふと「よお~」と聞き慣れた声が。そこには、小学校時代のスリムな体型からは想像できないほどの巨漢に、アゴ髭をたくわえ、メタリカのTシャツを着たM君がニコニコと笑いながら立っていた。そう、彼の娘が今年から1年生で、お互い父親として小学校の行事ではよく顔を合わすのだ。
「アゴ髭ちょっと切ったんやなあ」
以前、彼と授業参観で会ったときは、アゴ髭を伸ばしてそれを三つ編みにし、先を小さなリボンで結んでいた。今は編めるほどの長さではない。
「せやねん、でもまた伸ばすわ」
「いや、娘のためにもうやめといたほうがええで」
そんな会話をしながら、一緒に競技を見ていたら、M君が、
「あ~、せやせや。今日モジャンと会うやろと思ったから、ブラインド・フェイスのビデオ、ダビングしといたんや」
「マジか!?前会うたとき、欲しい言うてたヤツや」
「せやろ、今日は間違いなく会うと思ったんで、焼いといたで」
「そうか、ありがと、ありがと! 今もうとくわ」
「それが持ってくるんを忘れたんや・・・」
「なんじゃそりゃあ~!!」
 
 ということで次週、“かつての”大ヒーローと飲む約束をした。

 運動会は赤白仲良く引き分け。
コメント
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