プロ野球クライマックスシリーズ第1ステージは17日、Kスタ宮城で、パ・リーグの第2戦があり、楽天が4―1でソフトバンクを下し、第2ステージ進出を決めた。
今や楽天イーグルスの快進撃は、野村監督解任騒動とからめて報道されてしまう。昨日も試合終了後、野村は球場のファンへの挨拶の中で自ら、「球団から正式に解雇された」と述べ、スポーツ誌などは楽天勝利よりむしろそちらの記事を大きく扱っている。
楽天球団は野村との今の1年契約(3年契約満後1年延長したかたち)を09年シーズン限りで延長しない意向を示していた。
通常、永続的に運営される組織というのは、計画や予算編成などは、実業よりも相当前倒しで行うものである。例えば政府は、2010年度予算編成基本方針をすでに9月に発表している。民間企業も同様、管理部門は、次年度の計画や目標設定を、前年12月くらいには営業部門など現場組織に依頼する。営業からは「まだ今年度の目標も達成してないのに、もう次年度目標やらなあかんの~?」などと文句を言われることも多々あるが、管理部門と現場の時間軸の違いからそれは致し方ないことなのである。
プロ野球団運営もしかり。秋ぐちに来シーズンのことを考えるのは決して早すぎということではない。フロントは「経営側として」、「契約に則って」事を進めてきたのだろう。ただ打ち出し方が下手だった。現場ではまだペナントレースが続いており、しかも球団創設以来初のクライマックスシリーズへの進出がかかっているときに、マスコミに本件を取り上げられてしまったのは、脇がアマいとしか言いようがない。
結果、フロントの対応は後手後手となり、「名誉監督に就任してもらう」とか「背番号19番を永久欠番にする」などといった、即応的でお粗末な案しか提示できず、野村のみならず世論を敵にまわすことになる。
私は野村が好きでも嫌いでもないが、今回の件は気の毒としかいいようがない(ただしそこは百戦錬磨の名監督。騒動や自分の悲劇的立場を上手く利用してチームを一枚岩に導いてはいるが・・・)。
もうこうなったら、たとえ当初方針どおり「解雇」という結果は変わらないにしても、三木谷オーナー自らが出向き、頭を下げるしか収め方はないのではないか。
70年以上の歴史を誇るプロ野球界、その中で50年以上第一線をはってきた野村克也。創業10年やそこらのインターネット・モールでは、決して売り買いできない伝統と矜持が存在することを忘れてはならない。
今や楽天イーグルスの快進撃は、野村監督解任騒動とからめて報道されてしまう。昨日も試合終了後、野村は球場のファンへの挨拶の中で自ら、「球団から正式に解雇された」と述べ、スポーツ誌などは楽天勝利よりむしろそちらの記事を大きく扱っている。
楽天球団は野村との今の1年契約(3年契約満後1年延長したかたち)を09年シーズン限りで延長しない意向を示していた。
通常、永続的に運営される組織というのは、計画や予算編成などは、実業よりも相当前倒しで行うものである。例えば政府は、2010年度予算編成基本方針をすでに9月に発表している。民間企業も同様、管理部門は、次年度の計画や目標設定を、前年12月くらいには営業部門など現場組織に依頼する。営業からは「まだ今年度の目標も達成してないのに、もう次年度目標やらなあかんの~?」などと文句を言われることも多々あるが、管理部門と現場の時間軸の違いからそれは致し方ないことなのである。
プロ野球団運営もしかり。秋ぐちに来シーズンのことを考えるのは決して早すぎということではない。フロントは「経営側として」、「契約に則って」事を進めてきたのだろう。ただ打ち出し方が下手だった。現場ではまだペナントレースが続いており、しかも球団創設以来初のクライマックスシリーズへの進出がかかっているときに、マスコミに本件を取り上げられてしまったのは、脇がアマいとしか言いようがない。
結果、フロントの対応は後手後手となり、「名誉監督に就任してもらう」とか「背番号19番を永久欠番にする」などといった、即応的でお粗末な案しか提示できず、野村のみならず世論を敵にまわすことになる。
私は野村が好きでも嫌いでもないが、今回の件は気の毒としかいいようがない(ただしそこは百戦錬磨の名監督。騒動や自分の悲劇的立場を上手く利用してチームを一枚岩に導いてはいるが・・・)。
もうこうなったら、たとえ当初方針どおり「解雇」という結果は変わらないにしても、三木谷オーナー自らが出向き、頭を下げるしか収め方はないのではないか。
70年以上の歴史を誇るプロ野球界、その中で50年以上第一線をはってきた野村克也。創業10年やそこらのインターネット・モールでは、決して売り買いできない伝統と矜持が存在することを忘れてはならない。