最終回、留守録してた分を見る。なんと最後は尻切れ。30分放映延長して21:15までやってたらしい。「毎日曜日20:00~20:45」と自動留守録をセットしているので、まったく意識してなかった。
結局翌土曜日の再放送でもう一度最後の場面を見る。やはり犯人は「見廻り組」と思しき設定。弥太郎が雨の中、「龍馬~!」と泣き叫ぶシーンに涙。
社会人になって初めてTVドラマをしっかりと見た。1年弱全話逃さなかった。それだけ非常に面白かったし、クオリティが高かったということである。
坂本龍馬については、明治維新当初は評価されていなかった。日露戦争の開戦前に、皇后・美子の夢枕に龍馬が立ち、「私が海軍軍人を守護いたします」と語ったという逸話から、一躍龍馬のことが知られるようになる。そして司馬遼太郎が『龍馬がゆく』を書いて、「幕末の英雄」として不動の人気を誇ることになる。もっとも歴史家の中には、彼をただの立ち回りの上手い武器商人だったと評価する人もいる。
確かにドラマの中では、心技体兼備えた完全無欠のヒーロー像としての龍馬が描かれていたが、まあそこはあくまで娯楽としての演出で構わないんじゃないか。彼が残した膨大な手紙、30年余りという短い人生で訪れた各地に残る記録からしても、相当の活動量であったことは確かだ。長い日本の歴史を振り返ってみても、彼のように身分の低いままで当時の政治経済における有力者にあそこまで働きかけることのできたフィクサー的人物は見当たらない。稀有な存在である。
翻って今の世の中。世直しに期待をかけた新政権支持率は20%に低迷。尖閣諸島では中国漁船が海上保安庁の巡視船へ体当たり、事後処理もまずい。メドベージェフが旧ソ連・ロシアの国家指導者として初めて日本の北方領土へ上陸。北朝鮮と韓国が1953年の停戦協定以来初めての陸上での砲撃戦・・・。内憂外患。そんな年に国民的人気番組「NHK大河ドラマ」で満を持して坂本龍馬が取り上げられたというのも何かしら因縁めいたものを感じる。
ドラマの中でもすべてのきっかけは黒船来航という外交的有事から始まった。状況は酷似している。出でよ、平成の坂本龍馬。
結局翌土曜日の再放送でもう一度最後の場面を見る。やはり犯人は「見廻り組」と思しき設定。弥太郎が雨の中、「龍馬~!」と泣き叫ぶシーンに涙。
社会人になって初めてTVドラマをしっかりと見た。1年弱全話逃さなかった。それだけ非常に面白かったし、クオリティが高かったということである。
坂本龍馬については、明治維新当初は評価されていなかった。日露戦争の開戦前に、皇后・美子の夢枕に龍馬が立ち、「私が海軍軍人を守護いたします」と語ったという逸話から、一躍龍馬のことが知られるようになる。そして司馬遼太郎が『龍馬がゆく』を書いて、「幕末の英雄」として不動の人気を誇ることになる。もっとも歴史家の中には、彼をただの立ち回りの上手い武器商人だったと評価する人もいる。
確かにドラマの中では、心技体兼備えた完全無欠のヒーロー像としての龍馬が描かれていたが、まあそこはあくまで娯楽としての演出で構わないんじゃないか。彼が残した膨大な手紙、30年余りという短い人生で訪れた各地に残る記録からしても、相当の活動量であったことは確かだ。長い日本の歴史を振り返ってみても、彼のように身分の低いままで当時の政治経済における有力者にあそこまで働きかけることのできたフィクサー的人物は見当たらない。稀有な存在である。
翻って今の世の中。世直しに期待をかけた新政権支持率は20%に低迷。尖閣諸島では中国漁船が海上保安庁の巡視船へ体当たり、事後処理もまずい。メドベージェフが旧ソ連・ロシアの国家指導者として初めて日本の北方領土へ上陸。北朝鮮と韓国が1953年の停戦協定以来初めての陸上での砲撃戦・・・。内憂外患。そんな年に国民的人気番組「NHK大河ドラマ」で満を持して坂本龍馬が取り上げられたというのも何かしら因縁めいたものを感じる。
ドラマの中でもすべてのきっかけは黒船来航という外交的有事から始まった。状況は酷似している。出でよ、平成の坂本龍馬。