ある装置の
メインスイッチが
手の届かない位置にあり
いつも難儀していた
40cmほどの長さの
アクリルの棒の先で
スイッチを押していた
(なぜか6角柱の棒であった)
工事をしてもらえば
よいのだが
お金もかかるし
すで習慣になっているので
気にも留めなかった
しかし
どうにも
成功率が悪い
調子の悪い日は
数回以上空振りすることもある
成功率は実に20%以下である
それでも苦にならないとは
習慣性とは恐ろしいものだ
ある日
突然閃いて
棒の先端に
滑り止めのゴムを
貼ってみた
すこぶる
調子がいい
一気に成功率100%である
さらに
立て続けに閃いて
応用世界が
広がった
あらゆることに
そうしたツボがあり
実に簡単に応用できることに
気が付いた
道具は
繋ぎ…
繋ぎとは…
(以下演算系)
道具も
身体も
心さえも
そのように捉えれば
応用できるのだ
ほんの些細な
滑り止め?や
緩衝マター?の
発見と応用で
百年一日の如き
停滞を
一気に
変えられるのだ
あまりに
シンプルで個人的な
大発見?に
お腹の底から
笑いが
込み上げてきた