市場の評価を見守る

詳細は報道に詳しいが、発表された不良資産買い取りスキームは、民間資金の呼び水のために政府が大判振る舞いというイメージ。カネを出すところには、これだけの優遇策を用意しています。いま世間が騒いでいる報酬制限なども設けません・・・と。結局、買い取り価格に問題は降りてくるのだが、“民間が決める＝官製価格ではない＝市場評価に沿った価格”という流れで、結局決められた価格で買い取り、損失が出た場合は政府がかなり負担をしてくれる、しかも買取資金の融資も提供ということは、民間を間に挟むことをエクスキューズ（口実）にして政府の買取予算の大幅増額を議会に認めさせようという政治的な動きという面もありそうだ。だから悪いというわけではなく、それでもつれた糸が解れればＯＫという状況。財務省が動けない間に、バーナンキＦＲＢが一線を超えた（中央銀行の信認にもとることさえ考えられる超緩和策）ことから、すかさずＦＲＢと米国財務省の共同声明を出すあたりは予防的方策にも気配りをしているということ。逆にいえば、それだけ危ない橋を渡っていると。（チト表現は古いが）青写真は提示された、その現実との食い違いはいか程のものか。それは今後の実行段階で判明ということ。その動きを評価して、株式市場は昨日大幅高。

本日の昼間、羽田空港に着いたのが12時35分。ＪＡＬの16番スポットに降りるとそこには大型ＴＶが２基。いつもＰＣ持参ゆえ、連絡事務や軽い仕事はこなすことにして、その場で日韓戦をＴＶ観戦。空港のことゆえ、頻繁にアナウンスを流す必要性からＴＶも音声はナシ。さながら街頭ＴＶ状態のような人だかりだが、日本チャンス以外は静まり返っている。日本有利の展開には皆で拍手喝采。その場の一体感は言うまでもない。結局、試合終了まで１６番スポットで見ていたが、その間に飛行機を２本見送った。出発間際までＴＶを見ようとする人もいて、「定時運行にご協力を！」と何度もアナウンスが流れていた今日の羽田。