先週末のEU首脳会合の債務拡大規制というドイツの主張に同調は市場に蔓延している不安心理を取り除くことは出来なかった。“恐怖に取りつかれている市場”は、慎重スタンスを崩しておらず、オドオド、ドキドキという状況にある。何かをきっかけにその不安は増幅され、とりわけ下げ方向の動きには敏感になっている。12日の株など多くの下げ相場は格付け会社の動きが、その引き金を引くことになった。格 . . . 本文を読む
さて報道に詳しいが、EUサミットでの英国抜き合意内容は、財政規律の強化を目指すために協定違反国への自動制裁措置を盛り込んだ他、以前から計画されていた欧州版IMF(国際通貨基金)に相当する財政危機安全網の「欧州安定メカニズム(ESM)」の設立を前倒しし2012年7月迄に設立すること。同時に欧州各国を中心にIMFに(出資でなく中央銀行が)融資をして、2000億ユーロの新たな財政安全網をつくることなどが . . . 本文を読む
さて、セミナー告知です。
8月に開催した金についての勉強会。一部メール登録の方々には連絡いたしましたが、12月も開催です。間際の告知をお許しを。いつものように昼の部、夜の部と日を変えて2回開催します。各2時間。
開催スケジュールや内容は以下のようになります。
ご興味のある方は、ご参加ください。
なお資料代として1,000円徴収 . . . 本文を読む
本日は7日、ユーロ圏では明日から開かれるEUサミットに向けドイツ、フランスの他国に対する根回しが行われているのだろうか。S&PがEUサミットの前にドイツをはじめ高格付け6ヵ国の格下げの可能性の条件としてEUサミットの結果をも指摘したことが、むしろ解決に向けた背中を押すんだというショイブレ独財務相の発言もあって大波乱には至らなかった。しかし、こうしたタイミングでの格付け見通しの発表というのも、かなり . . . 本文を読む
金市場を見ていて思うのは、このところ手を空かしたファンドが完全に様子見に徹しているということ。確かに今のユーロ圏を巡る動きは不透明。霧が晴れるまで、リスクは取れないし取る余裕もないということだろう。五里霧中に近い状態なのか、いま動くのは蛮勇ということだろう。昨日のような、ここにきての10~20ドルの下げは、手仕舞いというよりも、むしろフレッシュ・ショートのように見える。
昨日の売り材料となったS . . . 本文を読む
先週末2日のドル建て金価格は、アジアからロンドンの取引時間帯に流れたECB(欧州中銀)がIMF(国際通貨基金)経由で資金を融通し危機対応に当たるという一部報道が刺激要因となった。その規模も最大で2000億ユーロ(約21兆円)に上るという内容だった。(自由に通貨発行ができる)中央銀行であるECBへの期待は、イタリア債が売られて以来高まっているが、IMFを経由することで、ECBの間接的な関与という方策 . . . 本文を読む
週末は札幌でセミナー。土曜夜半から日曜にかけて大荒れとの天気予報に、これはイカンと予定を変更して早めに東京に戻ろうとしたが、乗った飛行機が・・・・・結局欠航に。
新千歳に行く途中がこ状況だったが、まだそれほどの雪でもなく、まして北の空港ゆえに雪への対応策は万全だろうと・・・・・。
搭乗が始まる前に、乗り込んだ後に翼についた除雪、除氷作業や滑走路の除雪作業があるため多少の遅れが予想される . . . 本文を読む
起こりそうにない(発生の確率は非常に小さい)が起きればリスクの度合いが大きい(損失の程度が甚大)という「テール・リスク(Tail Risk)」と呼ぶ。X軸に損失の程度を、Y軸に発生の可能性をとった確率分布を示す中央部が高くなる山形のグラフの尻尾(tail)の部分に位置することから英語表記でこのように呼ばれる。発生確率からは「想定外」のリスクである。今年はそれが頻発した。今週は、後半にサプライズが続 . . . 本文を読む
日本時間昨夜午後10時過ぎに明らかになった日米英欧、カナダ、スイスの6ヵ国・地域の主要中央銀行によるドル資金の供給拡大策。信用収縮による混乱(「流動性の危機」)を恐れたFRBの主導で進められたことが分かって来た。11月30日付のWSJ電子版の記事見出しに今回の流動性の提供(資金供給策)は「Painkiller , Not Cure」というものがあった。まさに痛み止めの対処療法であって 、痛みの元を . . . 本文を読む