今来週と主要中央銀行の政策決定会合が予定されているが、まず11日の欧州中銀(ECB)の定例理事会からスタートした。もとより政策変更は予想されておらず、結果もその通り、政策金利の据え置きと大規模な金融緩和策の維持を決めた。ECBというと問題はこのところの対ドルでのユーロ高。米連邦準備理事会(FRB)が、この先2%を超えるインフレがあっても、下回っていた期間を考慮して利上げは当面見送ると8月末に政策ス . . . 本文を読む
さて米国では9月第1月曜日のレーバーデーの連休が明けて、今年は新型コロナ禍でリズムが狂ってしまっているのは否めないものの、名実ともに夏休み明けということになった。8月20日のここで、「NY金、米レーバーデー連休明けまで夏休み(軟調展開)?」と題して書いた。いよいよ動くのか?!ということだが、これまでよりも動き始めると思う。しかし、現在は値固め中ゆえに、来週から月末接近の方がわかりやすい相場になるの . . . 本文を読む
先週は日経も取り上げていたがドイツの精錬大手ヘラウス(orヘレウス)が、年内の貴金属価格の見通しを上方修正したのが目に付いた。素材として地金を供給する精錬会社の価格見通しが一般メディアに取り上げられるのは珍しい。この春から夏の金銀価格の上昇に合わせ、メリルリンチやゴールドマンなど投資銀行が軒並み価格見通しを引きあげたのは、広く知られているが、素材提供社の見通しとなるとPGM(白金系メタル)のプラチ . . . 本文を読む
9月3日のNY市場の金価格は、小幅に続落となった。この日の金市場は、アジアからロンドンさらにNYの通常通常取引入り後まで、前日の終値水準(1944.70ドル)を挟んで、方向感なく上下動を繰り返す展開となっていた。NY時間に発表された8月29日までの週の失業保険新規申請件数が88万1000件と、前週の101万1000件から減少。一方、ISM(供給管理協会)が発表した8月の非製造業景況指数は、活動の拡 . . . 本文を読む
米国主要株式指数軒並み上昇。S&P500とNasdaqは最高値更新でNYダウは2万9000ドル台というリスクオン環境の中での、ユーロドルとドル指数(DXY)の前日の安値水準(2018年5月)からの反発で、ファンドのロボット・トレード主導のNY金の下げ。2日はADP全米雇用報告で8月の民間雇用の増加が(42万8000人増)、予想比(95万人増)で大幅に下振れとなったものの株式市場も為替市場も無視。そ . . . 本文を読む
昨日は、予定されていたブレイナードFRB理事の講演について、「おそらく、今回の政策方針の変更についてさらなる情報を提供するものと思われる」とした。結果は、そうなったと言える。パウエル(議長)⇒クラリダ(副議長)⇒ブレイナード(理事)と、進むうちに流れはより鮮明になってきた。目標とするミッション(FRBの指名)に対するアプローチの仕方について、判断基準を大きく変えることと、従来の手法の過ちを認めると . . . 本文を読む
昨日のここに、「本日のクラリダFRB副議長、アトランタ連銀ボスティック総裁、明日のブレイナードFRB理事」と発言内容が注目としたが、クラリダ副議長は、やはり政策担当の副議長としての立ち位置を鮮明にした・・・・という印象。それくらい存在感のある発言内容だった。
先週の臨時連邦公開市場委員会(FOMC)で新たに導入した金融政策のアプローチについて、金融政策の枠組みは「強固」に変化したとした。失業率が . . . 本文を読む