主要指標の発表のない中で、来週に控える連邦公開市場委員会(FOMC)の手掛かりになりそうなものは雇用関連の指標ということになる。今週はオーストラリア準備銀行、カナダ銀行(いずれも中央銀行)がサプライズの利上げを行った。先行して利上げを見送っていた中銀でもあったので、今回の会合では利上げ見送り方針を打ち出しているFRBだが、7月会合にて改めて0.25%の追加利上げの可能性を思わせた。
ただNY金は . . . 本文を読む
6月7日のNY金は3営業日ぶりに反落した。カナダ銀行(中央銀行)が大方の予想を覆す利上げ再開を公表し、世界的な物価上昇圧力の根強さが改めて意識された。来週の会合で利上げの一時休止を見据える米連邦準備理事会(FRB)もいずれ追加利上げを迫られるとの思惑が強まり、米国債は売りが優勢となり長期金利は上昇。NY時間の午前10時の発表後に、NYコメックスでは売りが膨らみゴールドは20ドルほど水準を切り下げた . . . 本文を読む
今週は市場横断的に手掛かり難と書いたが、6日のNY金は7.20ドル高の続伸で1981.50ドルとなったものの、狭いレンジ内の動きだった。NY時間外を通した1日のレンジは1970.30~1982.90ドルとまさに動意薄。
ロシアが一方的に「併合」を宣言した南部ヘルソン州で6日、ドニエプル川に設置されたカホフカ水力発電所のダムが爆破され、決壊。既に住民の避難は始まっているものの、8 . . . 本文を読む
先週末2日に発表された5月米雇用統計は、表看板の雇用者増加数前月比33万9000人で予想の19万人増を大きく上振れたものの、細目が陰りを感じさせたことで、結局評価は高くなかった。
そして週明け5日に発表された5月ISM非製造業(サービス業)景況指数は、市場の雇用統計に対する判断が的を射たものであったことを思わせた。
米国経済の3分の2を占めるサービス部門の景況感が予想外に悪化した。
発表 . . . 本文を読む
さて先週末の5月米雇用統計はヘッドライン(雇用増33万9000人増)と2カ月連続で加速し、市場予想の19万人増を大幅に上回った。
昨年来何度か見られてきた雇用増の予想比上振れを受けた連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続観測の高まりでNY金下落が、利上げサイクル終盤とみられる足元のタイミングでも起きることになった。
雇用統計の結果を受け、下げ足を速めた。通常取引終了後のNY時間外取引では一時1 . . . 本文を読む
NY金は4営業日続伸となった。一時5月中旬以来となる2000ドル超えの水準まで買われた。前日のジェファーソンFRB理事の発言から6月の連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げは見送りとの観測が、引き続き米長期金利とドル指数(DXY)を押し下げ、NY金の買い手掛かりとなった。
この日発表された米経済指標の一部がインフレ圧力緩和を示したと受け止められたことも、利上げ見送り観測に整合的と解釈され、押し . . . 本文を読む
月末5月31日のNY金は小幅に続伸で限月交代(6月⇒8月物)もあり1982.10ドルで終了。5月は月間ベースで17ドル、0.85%の値下がりとなった。月足の下落は2月以来のこと。
米国の製造業の景況感悪化に加え、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送りを示唆する連邦準備理事会(FRB)高官の発言に反応し、米長期金利が低下。一方、NY時間外の早朝に一時約2カ月 . . . 本文を読む