「文章を編に簡潔に住め済ませすぎる」。なんだこりゃ。安物の翻訳ソフトでも使ってんのかな。日本語の通じない人を相手にするのは疲れるのにゃ。
それは置いといて、「かもめ或いは寺山修司の少女論」を観る。場所がシネマアートン下北沢という映画館。スクリーンには、寺山作品をもとに下谷二助が描いた絵本「かもめ」が映し出される。上手で広島かつら、下手で松田洋治が、イスに座って本を朗読。美しくも残酷な、少女の恋物語。人間の他に少女の人形が登場して、狂気を表現する。淡々とした空気のまま終わるのかと思いきや、最後に寺山作品の舞台化らしく、虚構と現実がクロスする。演出は新宿梁山泊の金守珍。
受付で原作を購入したら、サイン入りだった。宇野亜喜良のような華麗なスタイルではなく、いかにも絵本らしい感じの絵なんだけど、寺山の苦みを帯びた物語に妙にマッチしているのにゃ。