ガラテヤの信徒への手紙2,11~12。 さて、ケファがアンティオキアに来たとき、非難すべきことがあったので、わたしは面と向かって反対しました。なぜなら、ケファは、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、異邦人と一緒に食事していたのに、彼らがやって来ると、割礼を受けている者たちを恐れてしり込みし、身を引こうとしだしたからです。
英文は But when Peter came to Antioch, I opposed him in public, because he was clealy wrong. Before some men who had been sent by James arrived there, Peter had been eating with the Gentile believers. But after these men arrived, he drew back and would not eat with tte Gentiles, because he was afraid of those who were in favor of circumcising them.
ロバートソン・スミスによれば、食事には神聖な意味があって、 食卓を共にすることによって擬似的な血縁関係が設定されることになる、という(「セム族の宗教」)。だから、パウロはケファ(ペトロ)を非難したのにゃ。
だが、ペトロも、異邦人と一緒に食事したことを非難された時に、猛烈に反論している(使徒言行録11,1~18)。果たして、彼が「しり込みする」ようなことが本当にあったのだろうか。微妙なのにゃ。