そんなわけで翌日、蒼(ラレー カールトンC/C)で峠をクリア。
ふーむ。微妙、だな。かかった時間は、ヒナ(アンカーRFX8 EQUIPE)とほとんど同じで、約30分。スピードは同じ。乗り心地も差がない。ていうか、タイヤがヒナは700×23なのに対し、蒼は700×28。それで差がないということは、それがカーボン効果、ということになるか。
ヒナの105と蒼のティアグラの差も、微妙。105は10段だけど、意味のよくわからないのが1段あって、実質ティアグラと変わらない感じがする。それと、これが一番意外だったんだけど、ブレーキの利き方も、蒼のカンチ・ブレーキ(シマノのR550)とあんまり差がない。確かによくなったけど、それほど極端な違いはない。峠の下りでは、やっぱりかけっぱなしにしないと危ない。
変わったのは、コーナリング性能かな。ヒナの方が、イメージ通りに曲がれる感じがする。特に峠の下りで差が出る。タイヤが23ミリだからか、フレームのおかげなのか、わからないけれど。
タイヤといえば、ロード用の23ミリのタイヤは意外とタフだ。どんなに路面に注意しても、小石をはじくことくらいはある。でも、そう簡単にパンクするものでもない。現在、走行距離は500キロを越えていて、かなり荒い使い方をしてきた覚えがあるけれど、大丈夫だ。もちろん乗る前には必ず空気を入れているし、パンク修理の用意はいつもしているけれど。
この2台に、値段ほどの差はない気がする。ワシにセンスがないせいなんだろうが、初心者がロードバイクを買うなら、アルミ製で十分だと思う。力を入れた分だけ進んでくれる感じがいいし、スタンドも取り付けられる。ワシのように写真を撮ってばかりいるライダーにはぴったりにゃ。カーボン製には、値段ほどの価値があるのかという疑問がどうしても残る。本当に違いがわかる人向けだろう。コンポーネントもティアグラで十分。耐久性では105やアルテグラの方が上かもしれないが、少なくとも新品時では操作感は変わらないし、速さも同じだという点は、無視できない。
今買うとしたら、トレックの1.5かキャノンデールのCAAD8あたりを選ぶかも。そのくらいで十分にゃ。まあ、実際にフルカーボンの自転車に乗ったからこう言えるんであって、買い物に後悔はしていないが。
にゃっ? 今までと雰囲気が違うにゃ。ここを曲がると、もしかしてゴール?
ちなみに写真のこの場所で土砂崩れが発生。10月28日の時点で、完全に通行不能になっていたのにゃ。今はもう復旧しているのだろうか。この峠にチャレンジしてみたい人は、地元の日の出町にでも問い合わせてみろにゃ。
これが、この峠のクライマックス。ダンシング(立ち漕ぎ)でなんとかクリア。
帰りに、この坂を20インチのミニベロで上っていく50歳くらいのおばさんとすれ違ったにょ。この地点に来るだけでも大したものにゃ。まさに、「タフまん」にゃ。