「うたうシンデレラ」を観る。演出は村田弘美氏。
小田急の玉川学園前駅を降りて、スタッフから地図をもらい、雨の中、会場を目指す。途中、すでにメイクや衣装を整えた俳優のみなさんが要所に立って、道案内。ちょっぴり市街劇の気分。15分ほどで、坂を上った住宅街の奥の会場に着いた。外見は普通の民家だけど、2階がスタジオになっていて、幅8メートル、奥行き4メートルくらいの広さ。そこへ、この日は50人ほどの観客がつめかけた。
別役実の作品だが、身体表現や挿入歌(寺山少女詩集にあんな詩があったような)は万有引力ならではのもの。千年続く舞踏会。出会いを求める千人のシンデレラに、千人の王子。本も万有のカラーにぴったりだった。
終演後、降り続く雨の中を俳優のみなさんがお見送り。上半身ハダカのままの小林拓様にときめきましたにゃ。うふっ。