「Cycle Sports」を買ったのだが・・・。
最近の自転車専門誌は、グラベルの特集ばかりだ。以前と違って、ヒルクライムを全く取り上げない。これは、ロードバイクがリムブレーキからディスクブレーキに移行して、得意分野がグラベルになったから、だろう。そんな中でのヒルクライム特集。これは、と思って買ってみたのだが・・・。
がっかりした。トレーニング方法ばかりで、機材についての言及がない。グランツールの山岳ステージでリムブレーキの自転車を使った人が、総合優勝している。果たしてディスクブレーキの自転車は、ヒルクライムでリムブレーキの自転車に勝てるのか。勝てるとしたら、どんなホイール、タイヤを使えばいいのか。そんな内容を期待していたのだが、完全に裏切られた。おそらく、大勢の読者が同じ感想を持ったことだろう。
菊地武洋氏のコラムにも失望した。「制動力とタイヤのグリップ」だけがロードバイクの魅力ではないだろう。これらに、どれだけのニーズがあるのか。「時速25キロも出せば空力性能が圧倒的なのは明らか」? そんなわけないだろ、たかが時速25キロで。何言ってんだ、この人は。少し前に菊地氏の本を読んだ人間なら、みんなこう思うだろう。
リムブレーキからディスクブレーキへの移行は、業界ぐるみの「値上げ隠し」ではないかと、個人的には思っている。仕様が変わるのだから値上げはしかたないと、サイクリストに思わせる。そういう業界の意向に乗るだけなら、自転車専門誌に未来はない。「Cycle Sports」も、そのうち隔月刊になるだろう。
テレビ情報誌では「ワルキューレ」になってるのに、今日放送されるのは「メジャーリーグ」。今、録画予約しようとして気がついた。「ヒトラー暗殺計画」という題材が、「プーチン暗殺」を連想させるから、か。それはそれ、これはこれだろ。なんでプーチンに気を遣うんだ、テレ東?