「ライヴ・イン・ジャパン1973/ライヴ・イン・ロンドン1974」を聴いたのだが・・・。
いくつかレビューを見たが、「ロンドンのライヴの音質がいい」という評価ばかりだった。だが、実際は違った。「ブートレッグぽさ」が、拭えない。全体的に、オフ気味なのにゃ。昔からある「ライヴ・イン・ジャパン」と較べると、雲泥の差なのにゃ。
演奏の内容は、悪くない。2つの「迷信」を聴き較べるのは楽しい。だが、要注意な作品なのにゃ。
「ジギー・スターダスト・ザ・モーション・ピクチャー」を観る。
今まで収録されていなかったジェフ・ベック参加の「ジーン・ジニー、ラヴ・ミー・ドゥ、ジーン・ジニー、ラウンド・アンド・ラウンド」が目当てだったが、期待以上だった。特に、「ラウンド・アンド・ラウンド」。ローリング・ストーンズのカバーでおなじみの曲だが、ボウイがジギー・スターダストのキャラをほっぽり出して、単なるロックンローラーになっているのがおもしろい。これも、ジェフ・ベックという存在があってこそだったのだろう。
この日のライヴ全体の印象が変わるくらいのインパクトが、彼によってもたらされている。実に幅の広いエンターテイメントになっている。「ジギー・スターダスト」を愛する人なら、このカタチも必見だ。
(・・・もしかして、ジェフ・ベックの遺族がゴーサインを出したので、今回の発売となったのかにゃ?)
ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの「ライヴ・イン・マウイ」を買う。CD2枚とブルーレイ。
この日の音や映像は各種出ているが、やはり全曲エディ・クレイマーがミキシングを担当しているこいつがベストか。音がクリアーで、各パートのバランスが取れている。当たり前のことがちゃんとできている。特に、ミッチ・ミッチェルのドラムがはっきり聴こえるのはありがたい。ただ、曲順は映画「レインボウ・ブリッジ」に合わせる形になっている。
問題なのはブルーレイだ。あちこちに静止画像が出てくる。これは、オリジナルの音中心の作りだからで、映像がそもそも残っていないのだ(昔買ったDVDは逆で、編集された映像が中心で、音の方がカットされていた)。だが、バカにしてはいけない。ガマンして観続けていると・・・。
あれっ。こんな映像あったっけ。観た記憶がないぞ。ファースト・ショーのファイア、セカンド・ショーのドリー・ダガー、ヴィラノヴァ・ジャンクション、イージー・ライダー、レッド・ハウス、フリーダム、ストーン・フリー。映像が断片的な曲もあるが、マニアとしては興奮せざるを得ない。特にレッド・ハウスは、ほぼ完全に映像が残っていて最高だ。ちなみにセカンド・ショーでは、ジミはフライングVを弾いている。
そういえば、これらの曲は映画では使われていない。ということは、ミッチのドラムの音は差し替えではなく、オリジナルのままなのだろうか。興味は尽きない。
が話題だが・・・。
ワシはずっと、ジャズ・ベーシストのセシル・マクビーが立ち上げたブランドだと思っていたが、違っていたのにゃ。ウィキペディアによると、実際に裁判になったとか。
まあ、いいのにゃ。ブランドはなくなっても、セシル・マクビーのプレーを聴くことはできるにゃ(写真は、サム・リヴァースの「ストリームズ」)。
まだ振り込まれてないけど、振り込まれるものとして、買ったにゃう。
まず、手前。マニュエル・ゲッチングの「プライヴェート・テープスVOL.1」。中古だがけっこうな貴重盤で、7500円。アシュラ・テンペルの前身バンドによるジャムが収められているのだが、テン・イヤーズ・アフターっぽい。もっと他になかったのかと思えるくらいヘロヘロな内容。まあ、許すけど。
後ろが「ローリングストーン レコードガイド」。4000円。ワシが高校生の時に立ち読みした本。今じっくり読んでみると、かなりの悪書だね、これは。たとえばAC/DCの「レット・ゼア・ビー・ロック」が無星。レインボーの「レインボー・ライジング」が星1つ。ブラック・サバスの「VOL.4」が星1つ。キャメルの「スノー・グース」が無星。エマーソン・レイク&パーマーの「展覧会の絵」が無星。ホークウィンドの「宇宙の祭典」が星1つ。ジェイムス・ギャングの「ライヴ・イン・コンサート」が星1つ。モントローズの「ファースト」が星1つ。ローリング・ストーンズの「ゴット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット」が星1つ。ユーライア・ヒープの「対自核」が星1つ。
以上からわかる通り、「口は達者だが、肝心の音楽を聴く耳がない」、そんなカンジの評論集なのにゃ。よくもこれだけ大勢のクズ評論家を集めたものだ。この本からまったく影響を受けなかったことは、幸運だったにゃ。
宣言が解除されても、ライヴハウスの再開は不透明だという。劇場とは対照的だ。演劇とライヴの違いを考えれば、ライヴハウス再開のヒントが見えてくるかもしれない。
ライヴハウスと違って、劇場でクラスターが発生したという報道はない。なぜか。やはり、換気の問題は大きいだろう。劇場のドアは、基本開けっぱなしで、開演直前に閉めるものだ。席も大部分がイスで、もともと観客相互に隙間がある。また、役者が舞台で演技をしている時に、観客が勝手にデカい声を出すことは、厳禁だ。唾を飛ばすのは役者だけ。役者が公演前にPCR検査を受ければ、コロナ前と同様の形にしても問題ないのではないか。
これらを参考にして、ライヴハウスの「改革」を考えてみる。まず、バンドとバンドのインターバルの時、ドアを開けっぱなしにして換気する。近所迷惑になるから、その間、音楽は流さない。本番直前になったらドアを閉める。
狭い場所になるべく大勢の観客を詰め込むために、オールスタンディングにしているライヴハウスがほとんどだが、これを改める。イス席にするのが望ましいが、無理なら床にビニールテープを貼って、観客ひとりひとりの立ち位置を明確にする。そこを厳守するようスタッフが呼びかける。
ひとつのバンドの出番が終わるたびに、観客は総入れ替えにする。映画館と同じシステムにするのだ。観客にすれば30分で4000円くらいの出費になるが、風俗だと思えばいい。とにかく密集を作らないようにする。各バンドがタイムテーブルを厳守することも求められる。
最後に観客。大声を出さない。大声を出すならマスク着用で。
このくらいやれれば、ライヴハウス再開は近い、と思う。
ピンク・フロイドの「アニマルズ」を早速聴いたのだが・・・。
あまりの「凡庸さ」に驚いた。これ、本当にピンク・フロイド? イエスの「海洋地形学の物語」に匹敵する駄作なのにゃ。
「HOPE AND LIVE」を観る。
「この曲を偉大な劇作家に捧げます」(某氏)。それはいいのだが・・・。この曲をCDで聴けるのはいつの日か。
コンチネンタルキッズ。30年以上前からその名は知っていたが、観る機会がなかった。「おっぱいの人」はもういないが、うむ、いい縦ノリにゃ。来た甲斐があったのにゃ。
小見川千明のライヴを見る。
YouTubeにもアップされているので、J・A・シーザーのファンはぜひラスト10分を見てみてほしい。作曲とピアノがアジアンクラックバンドのARUHIで、「 シーザー寄りになった 」 という。なるほど、言われてみれば、これは・・・。
あの時のライヴの余波が、まだまだ続いているのにゃ。
レコードコレクターズがキング・クリムゾンの 「 セイラーズ・テイルズ 1970-1972 」 を特集しているのだが・・・。
とんでもない間違いがある。「 アースバウンド 」 に入っている 「 21世紀の・・・ 」 と 「 グルーン 」 が演奏された1972年2月11日のウィルミントンでのライヴも完全収録されている、というのだが、それは違う。
前にも書いたが、ウィルミントンではアーリー・ショウとレイト・ショウの2度ライヴが行われていて、「 アースバウンド 」 に入っているのは 「 レイト・ショウ 」 の方、「 セイラーズ・テイルズ 」 に入っているのは 「 アーリー・ショウ 」 の方なのだ。それは、聴き比べればすぐわかる。「 21世紀の・・・ 」 でのロバート・フリップのソロが明らかに違うし、「 グルーン 」 ではソロそのものがなくなっている。
これはこれで悪くないが、「 アースバウンド 」 の完全版を期待する人は、裏切られることになるのだ。