が今年も話題になっているが・・・。
確か、去年の式典だったか。ある少年が、「私たちの日々の行いで、私たちの生活は成り立っている。だから、軍隊は必要ない」、という意味のスピーチをして反響を呼んだ。
だがこれは、「実際の生活」を知らない子供のたわ言に過ぎない。「日々の行い」だけではどうにもならない場合もある。思いもよらない事柄で、「私たちの生活」はあっけなく壊れる。天災とか、アメリカと中国の貿易戦争とか。
本当に「日々の行い」だけで済むのなら、毎年の「沖縄慰霊の日」の式典も必要ない、ということになる。だが、そうはならない。今年も式典は行われた。「私たちの生活」の出発点は、「日々の行い」ではなく「大量殺人」だということを、沖縄の人々は知っている。
安倍総理に罵声が飛んだりもするが、この式典は未来永劫、続けていくべきだ。日常生活の根底には暴力と破壊があるということを、日本人全体が学ぶ機会になる。