スノッリ・ストゥルルソン著。プレスポート・北欧文化通信社。
全編、殺人やら放火やら掠奪やら拷問やらの繰り返し。「時計じかけのオレンジ」のアレックスが読んだら、狂喜するだろう。
ただ、大きなミスがひとつある。第4巻210ページの「ヘイスティングスの戦い」に関する訳注は、本来、148ページに挿入すべきだろう。全然関係のないところに出てきたので、びっくりしたにょ。
スウェーデンやノルウェーといえば、「平和国家」のイメージが強いが、この本の時代は正反対だった。いや、この時代にあらゆる暴力をやり尽くしたからこそ、今があるのかもしれないにゃ。