を見る。
新旧の声優が勢揃い。ワシはどちらかというと、第1期のアラサーの人たちの方が好きだにゃ。今の二十歳前後の声優は、無機的な感じがする。「自分の表現」よりも、「ネットで叩かれないこと」を重視しているように見える。それは本人が悪いのではなく、顧客であるアニメ・オタクのせいなのだが。彼らは、歌舞伎ファンのように、保守的だ。ひとつの型に固執していて、そこからはみ出すような表現を「棒読みだ」、などと酷評する。
どうして宮崎アニメには、自分たちがふだん馴染んでいる声優が出てこないのか。それをアニメ・オタクの人たちは、よく考えるべきだ。
だが、この日の悠木碧は、なかなかよかった。歌は調子っぱずれだが、振りには本物の熱さがあった。キャラという枠を超えて、場を自分のカラーに染めようとする。そういう意志がなければ、少なくともアーティストとは呼べないだろう。