を読む。スエトニウス著。岩波文庫。
ローマの皇帝といえば、初代はアウグストゥスだと思っていたが、そう単純ではないらしい。彼自身は「元首(元老院首席)」と名乗っていたし(神君アウグストゥスの業績録7)、国民からは「国父」と呼ばれた(アウグストゥス58)。彼以降の「皇帝」たちも「最高司令官」と呼ばれるのが一般的で、現在と同じ意味の「皇帝」は、ドミティアヌスから始まったらしい。彼は自分から「主君にして神」と名乗ったという(ドミティアヌス13)。
ところでローマ皇帝といえば、トラアヌスとか、ハドリアヌスとか、ヘンな名前が多いと思わない? ・・・みなさんの想像通りなの。上のドミティアヌスなんて、ある有力者の稚児から皇帝に上りつめたくらい(ドミティアヌス1)。次回から、詳しく見ていくわ。うふふっ。