を見たのだった。
これは、「魔法少女」だけの話ではない。夢や希望のために、われわれは時間、労力、金、情熱、知性・・・といったものを日常的に消費している。だが、果たしてこれは、自分のためなのか。実は目に見えない大きなシステムの中に組み込まれていて、得体の知れない存在のために働かされているだけではないのか。
テレビで大量に流される学習塾やら、家庭教師やら、資格取得講座やらのCM。学力テストの国別順位を、まるでオリンピックのメダル獲得数のように報じる新聞。至るところに「キュゥべえ」的な存在がいて、「夢のために努力する」という人生をわれわれに押しつけてくる。アニメの中と違って、この世界を変革することは難しい。