8月ジャーナリズムは終わった。これからは、9月ジャーナリズムだろう。
いつもの8月。戦後70年以上になるのに、よくもまあ、新しい戦争ネタを発掘できるものだ。無能な国家のせいで、戦争の犠牲になる国民。このような過ちを繰り返さないために、自衛隊の装備の拡充に努めるべきだ、防衛費が過去最大になるのも仕方ない。このように考える日本人も多いだろう。
だが、いつまでも新しいネタを小出しにできるわけでもないだろう。これからは、8月ではなく、9月だ。8月15日に戦争が終わって、どうやら生き延びられるめどがついた。これからの人生はどうする? 今のうちに、あの人とくっついてしまえ。
このような思惑が渦巻く、昭和20年の9月だ。つまらないはずがない。「 私たちは、こうして団塊の世代をつくった 」。今が、90代の人たちに直接話を聞く、最後のチャンスではないか。あの時、男女はどのように出会い、交わったのか。天地創造にも匹敵する大きなムーブメントがあったのは、間違いない。あの時できたコトが、どうして21世紀の今、できないのか。
まず、NHKが取り組むべきテーマにゃう。