「インドのバス強姦殺人 死刑執行」、か。
インドでこの手の事件が多いのは、もしかしたら「輪廻転生」、「因果応報」といった伝統的な考え方の影響なのかもしれない。
たとえばアリを踏みつぶした人間は、死んだ後アリに生まれ変わって、人間に踏みつぶされる。では、強姦殺人の場合はどうか。事件の被害者は、前世では強姦殺人の犯人で、その因果により現世で強姦され殺されたことになる。
このようにインドでは、「善と悪は連続している」、と考えられている。個人の責任、主体性といったものは、単なる心理現象でしかない。すべては宇宙の原理に支配されているのだ。
このような考え方は、日本人には奇異に思われるが・・・。たとえば日本で一番有名なインド人はガンジーだが、二番目はタイガー・ジェット・シンだ。この事実が、「善と悪は連続している」という考え方を理解するヒントになるのではないか。