ヨハネの黙示録16,12。 第六の天使が、その鉢の中身を大きな川、ユーフラテスに注ぐと、川の水がかれて、日の出る方角から来る王たちの道ができた。
英文は Then the sixth angel poured out his bowl on the great Euphrates River. The river dried up, to provide a way for the kings who come from the east.
言うまでもなく、これは出エジプト記の繰り返しだ(14、21)。紅海がユーフラテス川に変わっただけだ。だが・・・。
ヨハネの時代に、かつてのエジプトに匹敵するのは、ローマ帝国だ。どうしてユーフラテス川ではなく、 ティベル川としないのだろう?
・・・それだけ、ローマ帝国を恐れていた、ということか。たとえ神がついていたとしても、ローマ帝国を敵に回すことはできない。パウロのように露骨ではないが(ローマの信徒への手紙13、1)、ヨハネもローマ帝国に忖度していたのにゃ。