5月25日ホテルブエナビスタで信濃川姫川水系砂防工事促進期成同盟会が開催され出席しました。今年度は54億円の国の工事が行われる予定であり、このうち5%は東日本大震災の復興資金に留保されるので、およそ50億円ということです。東日本大震災では、土砂災害で19名が犠牲となり、今後地盤が緩んだ中で梅雨の時期を迎えるため打者災害に注意が必要であること、津波被害の復興のためにも砂防が必要であることなどが主催者や来賓のあいさつで言われました。
県からは野本ゆきお砂防課企画幹があいさつし、「土砂災害対策をおこなってきた。今後、雨量や気象情報に加えて水量情報などをデジタル情報としてH24.1から運用開始の準備をしている」旨のあいさつがありました。
総会に続いて国土交通省北陸地方整備局松本砂防事務所神野忠広所長から、昨年度の事業の結果と今年度の計画について講演がありました。砂防工事の道具として8.9tある鋼製牛枠が設置された明神では流木をからませながら、岸から水をはじかせる効果があったが、土石流にはながされてしまった。また、昨年の5月23-24日の大雨で奈川地区の金原砂防堰堤の排水口から土砂が大量に排出されたことが報告されました。
今年度の事業の中では、この奈川地区の金原砂防堰堤の改良をすすめ、サクラマスが遡上しやすくすることや、梓川の化粧やなぎを回復するために土砂を置くことなどを、砂防工事以外にも行っていることが報告されました。