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ビニールシート張りの農業用ため池は、滑りやすくいったん滑り落ちると、藻が付着したシートはいよいよ滑って上がれず悲惨な事故につながることから、県が昨年度からロープや浮き輪など安全施設の設置を進めてきました。今回、実際にこの安全施設で脱出が可能か、県の職員が実際にため池に入り効果を検証しました。
検証して、私なりにわかったことは、①乾いた状態でのビニールシートは滑りにくく、よっぽどバランスを崩すか、水際までおりて滑り転ぶかしないと転落はしないのではないか。②水の中のビニールシートは藻が付着し極めて滑りやすく、捕まるものがない状態では、岸にあがることはほぼ不可能。足を池面につけようと思えば滑ってしまうので、わりきって泳ぐという認識をもっていることが必要。③落ちた時には、かさばるものは脱ぎ捨て、手袋もすてること。安全靴やズックは大丈夫だが、長靴は滑りやすく、また水が入って動きにくくなるので脱ぐこと。泳ぎながらロープ伝いに浮き輪のあるところまで移動し、岸に結ばれているロープを頼りに脱出する。④脱出用ロープは、20センチ間隔に結び目を入れておく。間隔が長いと脱出しにくい。⑤池に落ちた目線からは黒いロープは見えない。プールのコースロープのような目印を付けておく必要がある。
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ため池管理に当たる職員が、まずは作業するときは①一人では行わない、②ライフジャケットを着用する、などして事故にあわないようにすることの徹底も必要です。