10月18日(金)
カンボジアの朝。ホテルの前には「ペン夫人の丘」がある。宮下さんと滝沢さんはお参りにいったそうだ。8時半ガイドのソバァさんが迎えに来る。トランクを積んで今日はカンボジア大使館へ。
植野篤志大使「日本とカンボジアは相互補完性がある。お金持ちになると日本に行く。東京、大阪、京都が主。何回か行けば長野にも目が向くのではないか。雪、スキー、温泉は魅力だ。カンボジア、日本食堂増えた。イオンでも酒、ブドウ、イチゴを売っている。
阿部佳裕一等書記官「1982年後半の和平のプロセスから貢献してきた。最近は中国がトップドナーだが、それまではずっと日本。2007年日カンボジア投資協定が結ばれ、2009年から官民合同会議を開催し、政府に働きかけをしている。」
聖川健斗二等書記官「農業人口35%。主要農産物は、米とコショウ。灌漑設備はこれから、農業生産性も低い、農協組織もこれからの課題だ。カシュウナッツ特産品だが、加工工場がないのでみんなベトナムに持っていかれてしまう。」
阿部「イオンでは日本食材やオーガニックが売れる。いちご、リンゴが人気。亡くなったシアヌーク国王はカキが好きだった」
安藤賢太一等書記官「日本で働く12,000人のうち2割が農業、あとは建設業が多い。円安の影響で安価な人材とはならない。収入面をあげて提案が必要。韓国が一番人気。相談体制が全国に13カ所ある。日本は新宿に1カ所あるだけ。信用のある送り出し機関を選ぶ必要がある。」
続いて、最後の調査個所であるカンボジア政府が認定した特定技能、技能実習生の送り出し機関「ラッキーグローバルエンプロイメントサービス」
昨年実績で108人を送り出している。円安で手取り15万円でもドルに換算すると900ドル。これではタイで稼いでも同じ。100万人がタイで働いている出稼ぎの国。
カンボジアは農業立国を目指すしている。熊本の農家に送っているが、家族的な雇用関係がいい。
デメリットは、内戦の影響で1980年代から1990年代の人は基礎学力が弱い。クメール語の読み書きができない人もいるし、足し算引き算ができない人もいる。2000年代以降の人は大丈夫だ。生活力は強い。
ここでは半年間でN5のレベルを身につける。育成就労に向けての試験がどうなるのかまだわかっていない。カンボジアの受け入れ機関として佐久にライフビジョン協同組合がある。
二つの授業風景を見せてもらった。「起立、礼、おはようございます。」「私の名前は〇〇です。年齢は〇才です。家族は〇人で、父、母、姉、兄、夫、子ども。仕事は〇〇で、〇〇県にあります」とそれぞれが答えていた。「好きな日本食は」の質問には「すし」と答えていた。
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