10月15日(火)
今日は、中部にあるビンディン省に向かうため朝5時にホテルのロビー集合。ホテルのバスでタンソンニャット空港へ向かう。さすがに渋滞はなく早かったが、一カ所舗装工事をしていてひっかかった。空港で国内旅行カウンターでチェックイン。パスポートだけでできるが、チケットを求められたのは探すの面倒だからという。4人分まとめて発行される。機内持ち込み手荷物にシールを括り付ける。金属探知機の検査は厳しく、靴を脱ぎベルトはずし、上着なども脱がなければならない。
搭乗口から飛行機への移動中、お孫さんをだいたおばあちゃんがエレベーターで倒れ、私と湯本さんで助け起こす。そこで、4月に長野に来られたベカメックスの日本市場責任者であるチャン・ティ・キム・ティさんから「長野県議会の方ですか」と声をかけられる。およそ1時間でビンディン省にあるフーカット空港に着く。案内・通訳をしてくれているクハさんとも合流。
ビンディン省での調査まで少し時間あったので、喫茶店で休憩。ベトナムコーヒー(味が濃く練乳をいれる)、やココナッツミルクをそれぞれ注文。長野県にも来られた人民委員会の外務局副局長も同席。しばし歓談。
ビンディン省では、人民議会副議長さんをはじめ、議会の経済財務副委員長と社会文化副委員長の三人と、人民委員会側からは投資計画局、農村農業開発局、観光局、経済財務局、水産支局の副局長クラスとベカメックスの開発責任者であるグエン・フック・フォン・ウェン氏が同席。調査というよりも会談となる。
最初に、副議長さんからビンディン省の概略について説明を受ける。
・ビンディン省はベトナム中部に位置し、面積は6000万㎡(長野県の約半分)、人口は150万人。11の町に分かれている。クイニュウ港、フーカット空港があり、ハノイやホーチミンへ行くことができる。
・ビンディン省の開発計画の柱は4つ。①工業開発、②農業開発、③観光開発、④中小企業開発。ビンディン尾経済成長率は76ある省の全国平均より高く25位、中部14省中5位。海外に投資を呼び掛けている。現在日本からは19の投資がある。
この後、私から調査団の目的について説明、宮下議員、滝沢次長、竹内氏、湯本氏の順で挨拶。ビンディン省側の出席者の自己紹介の後、お互いに質疑意見交換が行われた。
・ビンディンの観光局長から、800万人の観光客がきて10000人の雇用を生んでいる。観光の目玉は、中世のチャンパー王国の跡や風光明媚な浜辺、サンゴ礁もある。ゴルフ場もある。
・人民議会経済財務局長からの質問①長野県議会の機能と任務について、②経済と建設環境について、ビンディン人民議会は、各プロジェクトを監視し議会に報告する。ビンディンンに投資ができる企業を紹介してほしい。
・人民議会社会文化局長から、ビンディンの労働力状況について説明がある。ビンディンの人口に対する労働者の割合は55%、そのうち技能労働者が5万人で62%。大卒は8万人いる。2024年9月現在ビンディン省から海外に働きに行っている人は783人、そのうち719人が日本に行っている。労働環境の改善を期待している。
意見交換の後、ビンディン人民会議の招待で昼食をいただく。
昼食後、国営企業のベガメックスVSIPビンディン工業団地へ。
説明は、グエン・フック・フォン・ウェン氏。経済省の優遇措置を受けて開発をしている。全体が1347ha内工業団地が1000haで、残り347haは住宅地。日本とも航路がつながっているクイニャン港、フーカット空港から近い。法人税は最初の15年間半額の10%などの税制優遇を受けられる。許認可など投資手続きはベカメックスが支援。第1期200ha出来上がっていて、ドイツ、オランダ、香港、韓国、シンガポールの企業が取得してすでに操業を開始している。日本企業が投資することを期待している。労働力は10キロ以内に10万人~20万人いる。賃金レベルは4で国内では一番低い。日本国内では、石川県、熊本県、愛知県、東京だなどが関心を寄せている。クイニョン市内にはインターナショナルスクールも病院もある。
調査後、工業団地を見て再びフーカット空港を経てタンソンニャット空港へ。ホーチミン市のホテルに戻り夕食。
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