リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

1979年、バーゼルに行く_補遺(1)

2020年06月26日 12時22分22秒 | 音楽系
ニュルンベルクのドイツ博物館にあるWidhalmの楽器です。ずっと後の2004年に同博物館を再訪しましたが、この楽器は展示されていませんでした。今はどうなんでしょう。






この楽器は弦長73.9cm(8コースまで)/100cm(9コース以降)です。この位弦長があれば、音量もありしっかりした音がなることでしょう。でも弾くのは大変そう。(私のフレンチ・テオルボがちょうど74cmですが、弾くのは楽ではないです)

ホプキンソン・スミス氏は若い頃ギターを弾いていたこともあり、さらに日本にも住んでいたことがあります。そのときは松田二郎(晃演)氏のレッスンを受けていたようです。松田氏の紹介で現代ギター誌にスミス氏が作曲したギター曲が掲載されました。


現代ギター1967年9月号より

後日(2003年頃)彼にこの曲のコピーを見せたらとても喜んでいました。「これは管楽器なんかのアンサンブルでもいいんだ」なんて言っていました。ちなみに私も1972年頃松田先生のレッスンを受けていたことがあり、これでいくとスミス氏は兄弟弟子でもあり師匠でもあります。プホールはターレガの弟子でしたから、私はターレガのひ孫でしということになります。まぁ、ターレガのひ孫弟子は世界に一杯いることになりますが。