リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

90年代の作品(21)

2021年12月13日 15時41分50秒 | 音楽系
桑名市内の某中学校の校歌の伴奏です。この地区は平成の大合併で桑名市と合併しましたが、まだ合併していない時代で80年代の終わり頃に作ったと記憶しています。学校の校歌はまぁこういってはナンですが、ダサいメロディとダサい伴奏というのが定番ですが、件の某中学校校歌のメロディはなかなか均整が取れていていいメロディでした。それもそのはず、メロディメーカーとして世に知られている米山正夫※作曲です。その辺の方が作ったのと比べるとデキが違います。桑名市内の学校の校歌の中では抜きん出てスジのいいメロディでした。

せっかくのいいメロディなのに伴奏は「普通」のダサ系でしたので、こんなのがあったらいいなぁと思い当時のはやりのスタイル(80's + テクノ+シティポップ風)の伴奏を作ってみました。さすがに卒業式や入学式では使ってもらえませんでしたが、結構いろんな場面でこの伴奏が使われました。作曲者の米山正夫さんにこの伴奏を聞いてもらおうかなと思いましたが、伴奏が作られた少し前にお亡くなりになっていてかないませんでした。もっとも聴いて頂いていたら大層お叱りを受けたに違いありませんが。

シンセはおもにRolandのJX-10を使っています。あとKorgのM1も使っていたかもしれません。コンピュータはもちろんまだPC-9801、アプリはレコンポーザーです。まぁそういう時代でした。リズムが今風(というか80年代風)になっていますし、少しわかりにくかもしれませんが沢山リハーモニーをして結構複雑なベースラインになっているところも聴き所です。伴奏は3コーラス分あります。

KOUKA


※米山正夫(1912年(大正元年)10月3日 - 1985年(昭和60年)2月22日):森の水車、リンゴ追分、三百六十五歩のマーチ、ヤン坊マー坊の唄、花はおそかったなど作品多数。平成大合併前の桑名市市歌も氏の作曲です。(〽むらさきけむる太平洋の、潮風香る伊勢の海・・・)