リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Weiss: Concerto in F ( with Flute)

2022年04月04日 23時35分36秒 | 音楽系
以前連載していました、ヴァイスの「フラウト・トラヴェルソとリュートのためのコンチェルト ヘ長調(ソナタ第9番)」のトラヴェルソパートの新版を作りました。ご存じのようにこの曲はトラヴェルソパートが欠落している曲で、何人かの方が欠落パートを作っています。

今年の12月にトラヴェルソの国枝俊太郎さんとコンサートをするのですが、そのプログラムに入れるつもりですので、ちょっと気になるところを手直ししてみました。

こういうのはやりだすとキリがないですが、実際かなり変更しました。4割くらい変更したかも知れません。一番最初に作ったのが2016年、次に改定したのが2020年でした。2020年半はト長調に移調してギターとモダンフルートの曲としてギター専門誌「現代ギター」に発表しました。始めはほんの少しだけ変更するつもりが、結果的には今回が一番大きく変えてしまいました。でもこのバージョンがたぶん一番いいと思います。

この曲は今まで何回も演奏しているのですが、実は全てヴァイオリンとの共演で、オリジナルのフラウト・トラヴェルソと演奏するのは今度(12月)のコンサートが初めてです。

フラウト・トラヴェルソのパートだけダウンロードできるようにしましたので、興味のある方はダウンロードして演奏してみて下さい。

オリジナルリュートパート(ヘ長調)は大英図書館のAdd MS30387(いわゆるロンドン写本)p71-77にあります。無料で同図書館からダウンロードできます。

ヘ長調のトラヴェルソパート

ト長調のギターパートは現代ギター2021年2月号に掲載されています。

ト長調のフルートパート

※ダウンロードは1週間限定です。