リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

プレリュード・フーガ・アレグロのヘ長調編曲(13)

2022年04月23日 15時26分42秒 | 音楽系
アレグロの安定版です。今後、これからは大きくはもう変わらないでしょう。左右の指使いも必要なところは書いてありますが、これをきちんと守らないとスムーズには弾けません。バスの下に下線が書かれているところはオクターブ弦だけを弾くところです。




この曲はどの調でアレンジしても「難所」という技術的に大変なところがでてきます。ヘ長調のこのアレンジだと18-19小節、46-47小節、73-79小節、85小節あたりでしょうか。

テンポは8分音符=140台が適切ではないでしょうか。チェンバロ奏者はこの曲を弾くときははどうも退屈なのかえらい速いテンポで弾く人がいるみたいですが、なんかガチャガチャしているだけだと感じます。リュートで弾くときはレガートで流れるように弾いて下さい。

次回からはいくつかに分けてこのアレンジの解題を書いていく予定です。