リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

電気自動車は高くつく

2022年04月06日 16時23分10秒 | 日々のこと
ポルシェタイカン、カッコいいですね。ポルシェがだしている電気自動車(BEV)です。ボディ・タイプはスポーツ・セダンとクロスツーリスもの2つありますが、クロスツーリスモの方が好みですね。



でもお値段は1300万から2000万超と、高い方だと小さなお家が建つくらいのお値段。しかも航続距離は300km台、これだとセカンドカーですね。家の門からは駐車場の入り口が見えないくらいの広い敷地があって、もちろん駐車場にはシャッターがあります。そしてタイカンのお隣にはもう少し高い車、というイメージです。

この車のバッテリーはスマホなら1万台、ハイブリッド車でも100台分の容量があるそうです。このような車に乗る人は当然お金持ちでしょうけど、購入の際にやはり補助金が出ます。ホンダeにしてもニッサン・アリアにしても500万前後、補助金分引いたとしてもまだ400万前後、これでもある程度はお金に余裕がある人でないと買えません。それにタイカンと同じく航続距離は大したことはないので、あまり距離を乗らない人しか使いものになりません。あるいはセカンドカーとして使うか。いずれにせよ一般庶民的感覚としては高価過ぎます。

日本は中国のように国をあげて自動車製造のゴールポストを変えるべく電気自動車の普及を促進しているわけではありません。日本でなかなか電気自動車が広まらないのはある意味健全な市場があるからだと思います。

電気自動車は価格が高すぎるし、その割には航続距離は短いし、充電スタンドは限られていて、充電時間もガソリン補給の10倍は時間がかかるし、下取りも安いし、製造のための資源も足りないし、趣味的に興味のある人以外はそんなものは買いません。補助金を出すのは、もう少し商品的にこなれてきて実用的になった時にアトひとおしというタイミングで出すべきです。2000万超すような車を買うような人に100万くらいやっても大して喜ばれないでしょうし、そもそも不公平でしょう。

電気自動車普及をやたら煽っているマスコミの言っていることを真に受けてはいけまん。二酸化炭素や有害ガスを出す内燃機関を代替していくということには異論はありませんが、この変革期に金儲けしようとしている一部の人や国が言っていることに対しては批判的な視点をもつ必要があるでしょう。もう少し先の未来を見据えたらもっと別の選択肢が出てくるかも知れません。現状をよくみたら電気自動車普及に一直線に進んで行くわけがありません。