リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

桑名石取祭開幕!

2022年08月06日 17時44分37秒 | ローカルネタ
桑名の石取祭が本日午前0時、春日神社の宮司が叩く太鼓を合図に開幕されました。桑名の人はこの祭りの開始を「叩き出し」と呼んでいます。ことしは3年ぶりの開催です。

石取祭は旧東海道筋の町衆が参加する祭りです。近年では旧東海道筋からはずれた町も参加が増えています。各町内が大きな太鼓と直径数十センチを超える鉦を装備した祭車を持ち町中を練りまわします。



正面の笹飾りは石取祭の象徴です。石取祭は文字通り近くの川(町屋川)から石を取って来るというのがその名の由来ですが、その町屋川に自生している笹も刈ってきて飾り付けます。もっとも近年の町屋川すっかり荒廃してたぶんこのような笹はもう生えていないと思います。私が小さい頃は確かにあったのですが・・・

祭車の上は提灯で飾られているものが多いです.



このように立派なからくり人形の町内もあります。



初日の今日は試楽(しんがく)と呼ばれていて、各参加町内を練りまわすだけです。昼間は暑いので休憩です。



石取祭の祭車の鉦太鼓は京都のお祭りなんかで使われるようなお上品なものではないので、とてつもない轟音を発します。そのためこの祭りを「日本一やかましい祭」と自虐的にアピールする人もいます。江戸時代末期の桑名藩士渡部平太夫の日記には「町衆のにぎやかな祭り」という記述があります。

石取祭は明日がクライマックスです。