リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

楽器の点検

2022年08月10日 19時11分21秒 | 音楽系
夏ですのでリュートの保管には気を使います。レッスン室は冷房をかけっぱなしですが、一部たまにしか冷房を入れない別部屋に入れてある楽器もあります。

自分が持っている楽器(リュートとギター)はいくつあるのか数えてみたことはないですが、今数えてみましたら9本ありました。

レッスン用:某製作家製の7コースルネサンスと8コースルネサンス、自作の7コース
河野ギター(50年以上経っている楽器)
コンサート用:モーリス・オッティジェー作の7コースルネサンス、フレンチテオルボ、ルーデス・モレノ・ウンシージャ作アーチリュート、スティーブン・マーフィー作バロックギター、ラース・イェンソン作の13コースバロックリュート

以上ですが、レッスン用の楽器と河野ギターがあまり冷房を入れない部屋にあるので点検してみましたが、特に問題はありませんでした。自作のリュートは40年近く前に作ったのですが、意外と丈夫です。昔ギターを弾いていた頃に使っていた河野ギターもいまだ健在です。

冷房を入れない部屋とは言うものの風通しはいい部屋で日光は全く当たらない部屋なので、ここに楽器を置くのはそんなに問題はないでしょう。真夏の昼の最高室温は30度ちょっとでよく言っても35度未満だろうと思います。リュートと言えどもこのくらいで壊れるほどやわではありません。押し入れや物置に入れるのはNG、レッスン用ほどは恵まれない環境に置かれている私の楽器たちも、人間と同じ空間に鎮座しています。もっとも気温が40度を超えるくらいの日は、せまいレッスン室に緊急避難させています。

最近某製作家と話したんですが、なんでも去年も今年も夏になるとよく来る楽器の修理依頼がほとんどないのだそうです。恐らくリモートの仕事が増えて、楽器が置いてある部屋(=仕事部屋)も冷房がかかっているので故障が少なくなったのではないかとおっしゃっていました。思わぬコロナ余波です。