リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

コンピュータ、悔恨の設計(1)

2022年08月05日 21時32分39秒 | 日々のこと
コンピュータ、悔恨の設計といってもコンピュータそのものに関してではなく、主にその周辺の機材等についてですが、普段から感じていることを書いていきましょう。

まずあげたいのがマウスです。私はできるだけキーボードのショートカットを使用するようにしているのですが、どうしても避けられないときがあります。楽譜の作成にはSibeliusを使っていますが、何時ごろかWORDみたいに上部「リボン」にコマンドが表示されるようになり、マウスを使う必要が増えました。前のままのどこがいけないんでしょうか。もちろんショートカットをキーボードで打つこともできるのですが、次の階層はマウスを使わざるを得ないということが多々あります。

マウスの一番の困りごとは、一発でピタっと定まらず指定がとても曖昧なことです。これがキーボードだと確実に決まります。マウスで指定するには、必ず「地べた」を這っていかなくてはならないことが問題なのです。タッチパネルの場合だと指でパッとワープできます。ノートパソコンだとタッチパネルはとても有効ですが、デスクトップだとディスプレイをタッチパネルにしてもキーボードからの距離がありすぎて実用性がありません。ですから結局マウスになります。

どうしてこんなものが標準になってしまったのでしょう?キーボードからあまり手を離すことなく、画面上の必要なところをパッ指すことができるデバイスはないものでしょうか。マウスってユーザーがまだ少なかった黎明期にまぁこんなもんか、というレベルで決まっていったものだと思うんですが、最初からもう少しマシなものを作っておいてほしかったですねぇ。ちなみに私はいわゆるマウスではなくトラックボールを使っていますが、多少マシにはなるものの本質的には同じです。