リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

SONY wena 3 の不具合

2021年04月10日 19時47分04秒 | 日々のこと
最近はコンビニやスーパーの支払いはほとんど電子マネーで支払っています。お陰でサイフが小銭で膨れ上がらないので大助かりです。少し前まではiPhoneのWalletに入っている iD か Suica を使っていましたが、最近ではソニーのスマートウォッチ wena 3 の Suica を使っています。

手の甲を上にして wena 3 を決済機器に当てたら即ピッと鳴ります。それで支払いは終わり、いちいちスマホを取り出さなくて済むので早くて便利です。もちろん財布をとりだして現金を渡して釣りを貰うという昔ながらの支払い方法に比べれば圧倒的に便利です。みなさんこの方法を使えばスーパーのレジももっと早く人が流れるのではないでしょうか。

その wena 3ですが、3月の終わりころにbluetooth接続が全くできなくなり、Suica のチャージが出来なくなりました。その不具合の対処版のアプリとファームウェアが出ていましたのでインストールしました。でも症状は変わりませんでしたので、今度は工場出荷状態(felicaのデータ以外)にしてペアリングからやり直しましたら、正常に動作しました。

しばらくは正常に動作していたのでヤレヤレと思っていましたら、またbluetooth接続が上手く出来なくなりました。今度はしばらくたったら正常につながるようになりましたが、まだときどき上手接続できないときがあります。bluetoothでペアリングした機器同士だと、両方の機器の電源が入っていれば自動で接続ができるはずですが、ときどきiPhone の「設定」でデバイスを手動で接続してやらなければなりません。一番基本的な機能にまだ不具合があるわけです。どっかの国のいい加減なメーカーの品ではないのだからこれでは困ります、ソニーさん。

だましだまし使っていれば使えるので今後のバグフィックスを期待して使っていこうとは考えていますが、今頭を擡げてきたことはいっそメルカリで売ってApple Watch 6を買おうかなということですが、結構高いし・・・メルカリを調べてみたら、wena 3 は2万円前後で売れるみたいだし・・・なんか安物買いの銭失いを地で行っているしているみたいでちょっとシャクだし・・・とりあえずはこのままで様子見ですが、早くなんとかしてもらいたいところではあります。

ワクチン効果

2021年04月09日 14時07分07秒 | 日々のこと
イギリスでは全人口の約46%の人が接種を終えたそうです。一日の感染者が多いときは7万人近くに上ったのが(1月8日)、4月7日には3000人を割り込んでいます。同日の日本における感染者数は3400人台ですからもう総人数としては日本より少なくなってきているわけです。

だたイギリスの人口は約6700万ですので、日本の半分強。比率でいけば第4波到来と言われている日本よりまだ感染者は多いです。でもイギリスは下降局面、日本は上昇局面なので、遠からず逆転するものと思われます。

イギリスではユーロ圏の国よりワクチンの供給が潤沢でかつ一般の人も一定の資格を与えて接種できるようにするなど、ハイピッチでワクチン接種を進めたのが功を奏しています。ブレグジットがなかったら、自国分のワクチン供給は減っていたでしょうから、これもブレグジットの成果かも知れません。

日本は第4波到来とは言え、現時点では欧米諸国よりは感染者は少ないのですが、今急激な感染者数上昇局面にあります。これでワクチン接種がイギリス並みに行われていたら、今はもうGO TO TRAVEL可能なところまで感染者数が下がっていたかも知れません。歯科医師に接種させるのをいまだに迷っているくらいですから、モタモタ感が否めません。

アメリカで医療の仕事に従事している娘の話では、最近は感染患者があまり来ないそうです。アメリカもピーク時の三分の一くらいに減っていますので、カリフォルニアの田舎の病院では激減という感じなのでしょう。アメリカ全土ではまだ7万人余りの感染者が出ているとは言うものの、ワクチン接種は急ピッチで進んでいるといいますからもっと減少していくでしょう。

やはりワクチンの効果は絶大なんでしょうね。


確定申告

2021年04月08日 20時39分24秒 | 日々のこと
確定申告もぼちぼち締め切りが近づいてきましたので、国税庁のHPで書類を作成しました。e-Taxにしようかとも思いましたが、娘の所得申告のためにどっちみち市役所に出向かなければならないので、今回も紙の書類で提出しました。

市役所でまず娘の所得申告書を提出、続いて5階の確定申告会場に行こうとエレベーターの5Fのボタンを押したら、ふと下の方に何やら確定申告関係の看板があるのに気づきました。

読むと、確定申告はここではなく桑名税務署で受け付けるとのことでした。勝手に場所を変えやがって!なんて一瞬思いましたが、そういや昨年も3月15日以降は桑名税務署で受け付けていたことを思い出しました。でも受付時刻が16時までとなっていましたので、現在16時30分過ぎ、これはアウトでまた出直しかと思いましたが、一応行くだけ行ってみました。

現在の税務署は私が通っていたY中学校の跡地にあります。(現在のY中学校はもう少し南に移転しています)駐車場のあたりがちょうど2年生のときの教室があったところ。何か昔の校舎が見えてきました。

中に入りますと、郵便局の時間外受付みたいな感じでお兄さんがひとりで受け付けていました。やはり来てみるもんですね。書類は「完パケ」なので、提出して控えの書類にハンコをもらっておしまい。ちなみに今回から提出書類の押印は不要でした。

まだ弦をめぐる状況

2021年04月07日 14時09分19秒 | 音楽系
ヴァイスのソナタ39番をこのバスのオクターブ弦ーー>ガット弦のパターンで弾いてみました。かっこいい序曲のあるヤツです。

カーボン弦+CD弦のバスで弾いたときと比べると、ちょっとバスの音が前に出ず、はっきりしない感じがします。カーボン弦+CD弦のときははっきりしすぎなので、もう少ししっとりしていてもいいのではと思い、オクターブ弦をガットにしてみましたが、やや期待外れ。

ガムート社のギンプ弦やピストイ弦ではもっとバスが前に出なかったので、CD弦とガット弦の組み合わせには少し期待もありましたが、残念賞でした。もっとも弦が古いせいもあるので、新しいものがアキラから来たら試してみることにして今度はナイルガットにしてみることにしました。

実は私の生徒さんにはナイルガット弦+CD弦をおすすめしているのですが、かつては私もその組み合わせで使っていました。ひょっとして古いセットを保管してあるのでは思い、探してみると6-13コース分をきちんととってあるのが見つかりました。すっかり忘れていました。(笑)前の楽器用(モーリス・オッティジェー作13コース)ですので弦長は異なりますがとりあえずは何とか使えます。

早速弦を張ってみましたが、こっちの方がよろしい。実用的なことを考えるとやはりこの組み合わせなんでしょう。ということで弦張りばかりしている今日この頃です。

またまた弦をめぐる状況

2021年04月06日 12時50分54秒 | 音楽系
6コース以下のオクターブ弦にアキラ社のナイルガットもあとで張ってみようと思い、手持ちの弦を探してみましたら、全ゲージが揃っていないので、アキラ社のHPで注文をしました。同社のHPを訪れるのは久しぶりですが、かなり刷新されていました。

そして販売されている弦も結構変わっていました。目を引いたのが撥弦楽器専用と銘打ったガット弦が出ていました。HL - Smooth unvarnished beef gut strings (for plucked instrument onlyです。HLという型番ですね。ガムート社で beef gut が羊のガットに加えて発売されたのが確か10年くらい前でしたが、ガムート社で当初オプション扱いだった beef も今はそれがスタンダード、アキラ社でもスタンダードになってきたわけです。アキラ社のHLっていつごろから出てきたのかしら?寡聞にして知りませんでした。ナイルガットのついでにこのHL弦の1~5コースとオクターブ分も注文しました。「開発途上」のガット弦の問題点が少しでも改善されていることを期待して。当ブログでまたレポートします。

あと新しいところでは合成樹脂製のフレットも商品化されていましたし、擦弦楽器用の合成樹脂弦もラインナップされていました。(F-Red シリーズ)F-Redシリーズはバロック・ヴァイオリンの人に人気になるかも知れません。どういう素材なのか興味がありますが、切って使わないようにとの注意書きがありました。もし切る時は切る部分あたりに瞬間接着材を付けて、そこを切るようになってありますので、何らかの繊維を束ねたものなのでしょう。同じ古楽器用の合成樹脂弦でもナイルガットやローデドナイルガットとは異なるものです。あまり細かいゲージは選べませんが、普通の張力と強めの張力のセットが選べます。時のことですから、Eco-sustainableだなんてうたっていますが、どうなんでしょうかねぇ。(笑)原材料次第でしょうけど。

また弦をめぐる状況

2021年04月05日 15時47分33秒 | 音楽系
バス弦にガムート社のピストイ弦を使っていたことがありましたが、私見ではバス弦としての性能はアキラ社のローデドナイルガット弦(CD)の方が優れていて、高価なピストイ弦をわざわざ選ぶことはありません。ピストイ弦を張った場合の費用について以前計算したことがありましたが、テオルボだと弦が長いので15万くらいかかります。一生ものだ、と言われて大枚をはたく方もいらっしゃるかも知れませんが、そもそも弦は一生ものではありません。

バロック時代にはガット弦を使っていたから、その当時のリュートのサウンドを味わうには全ての弦にガット弦を使わなくてはならないという考えをお持ちの方がいます。

これは確かにその通りですし、そうあるべきです。しかし細かく説明すると長くなりますので簡単に言いますと、ガット弦の現状は「まだ開発途上」です。選び方や運用の仕方次第では必ずしもいい結果が出るとは限りません。かえって悪くなりヘタに聞こえることすら往々にしてあります。このことは当ブログでも何度も指摘しています。

テオルボやバロックリュートの場合、高い演奏・調弦能力、弦の選択眼を持つプロが全ての弦にガット弦を選択するのは別として、アマチュアもそしてもちろんプロであっても現時点で手に入る弦(もちろんガット弦も入ります)を音質、安定性、扱いやすさ、価格などを考慮して組み合わせを考えた方が得策だと思います。

弦をめぐる状況

2021年04月04日 16時16分53秒 | 音楽系
私はバロックリュートの6コース以下に、アキラ社のローデドナイルガット弦(CD)とカーボンを組み合わせて使っています。ちょっとオクターブに使うカーボン弦が出すぎの感はありますが、まぁよく鳴るのは悪いことではないです。

でも多分このオクターブ弦はガットの方がいいのでは思いもありまして、ガットに交換してみました。この時期を逃すと高温多湿の季節がやってきます。バス弦の張力が平均で大体3kg、オクターブ弦の張力は大体バス弦の80%程度というスキームで、これは以前から変えていません。これ以上上げると楽器が故障しやすくなりますし、これ以下だと緩すぎて上手く響きません。

オクターブ弦をガットに交換しますと、バスレンジの響きはぐっと落ち着いた響きになります。いい感じではありますが、ちょっと渋すぎてコンサートではアピールしづらいかも。

この際ついでに1コースのナイロン弦(ガムート社製0.44mm)も古くなってきましたので、ウニヴェルザーレ社製のガット弦(0.40mm)に交換してみました。ナイロンの0.45弱とガットの0.40は大体同じ張力になります。

でも残念なことに3時間ほど練習していましたら、小さなケバが4か所も出てきて音がぼこぼこになってきましたので、またガムートナイロンの新しいものに交換しました。この状態の音はガムート社のナイロン弦よりはるかに劣ります。この手の音を古雅だ、なんて言ってはいけません。ケバを切りながら使っていても遠からず使えなくなります。バスレンジのオクターブに関しては問題ありません。

ASRockマザボが首位に

2021年04月03日 15時32分16秒 | 日々のこと
2021年2月の「BCNランキング」でASRockのマザボが首位になったそうです。ASUSが首位を続けていたらしいですが、初の?快挙です。実は昨年の8月に製作したデスクトップパソコン8号機も同社のものを使いました。

将棋の藤井聡太二冠はAMDの何十万もするCPUを使って、将棋用のコンピュータを自作したそうですが、私が必要なパソコンは音楽制作に特化したものなので、とびっきり高性能なものは必要ありません。いつもひと世代遅れの2番手のスペックのものを選びますので、CPUはIntel Core i5-9400(第9世代)、そしてマザボがASRockのZ390Pro4です。メモリだけはソフトシンセやいろんなイフェクトを使う関係でちょっとおごって64ギガを実装しています。一点豪華主義という感じです。

ASRockは台湾の会社ですが、もうこの分野では20年も30年も前から日本のメーカーが入り込む余地はありません。名前のいわれは as rock から来ているそうで、なんでも製品が岩のように固く堅牢であってほしいという願いから来ているらしいです。まぁ物質的な材料としてはどのマザボもどれも硬さは同じくらいでしょうから、信頼性が高いということでしょう。

2013年に製作した自作7号機で使っていた gigabyte製マザボは3年半でオシャカになり、ASRock製に交換いたしました。その後昨年8号機を製作するまで安定して動作していました。その7号機はメルカリで販売しましたの現在も買って頂いた方の下で元気でいてくれていると思います。

数年前にはパソコンの自作はもうすっかり下火になり、自作関連の雑誌も少なくなり、名古屋のツク〇電機もさみしくなっていましたが、PCゲームの勃興で息を吹き返し、新しいパーツも沢山出てきています。私も7号機の次はマックにでもしようかなと考えていました。でもマックだととても高価になり困っていたところでした。自作すると必要なところだけにお金をかけられるので、安価で製作できます。恐らくPCゲームは盛り上がりこそすれ、衰える兆しは全くありませんから、そのおこぼれをいただいてまた次の9号機を作るつもりでいます。もっとも今のところ超静音というかずっとシーーーンとしている8号機で全く問題ありませんが。




解題

2021年04月02日 15時14分12秒 | 日々のこと
昨日のエイプリルフールネタは、3年ぶりとなるためにちょっと凝ったものを作ってみました。ただコロナの蔓延が再拡大しつつある状況が見られたのでどうしようかなと思い、迷いつつもまぁせっかくだからということでエントリーしてみました。フォルクス・ワーゲンなんかは勇み足で発表したこともあってか、炎上したみたいでしたが・・・

ウソねたの冒頭、「ザザビーズ」ですでにデタラメっぽいですが、落札価格の800万円は嘘八百の800。上海の知り合いは、実際に1990年代の終わり頃上海でコンサートを開催したときにお世話になった方がいまして、その方をモデルにしています。この方は今も普通の人で大富豪にはなっていません。ただその頃「中川さん、上海では3000万も出せば、学校を丸ごと購入できますよ」なんて持ち掛けられたことがあって、そのときに買っておけば私が富豪になっていたかも知れません。

落札した「楽譜」は、ワルシャワ大学図書館だったかの写本のブランクページを印刷して、そこに手書きで書いてみました。字体はザンボーニの楽譜を参考にして・・・そしてフォトショップで少し加工してボロボロの楽譜っぽくしてみました。

曲は私の自作「ファンタジア」です。元はイ短調で電子楽器のために書いた曲ですが、ハ短調で編曲してアーチリュートで演奏できるようにしました。タブはイタリアンではなくフレンチです。演奏は先日名古屋の電気文化会館でのコンサートのライブ録音です。ちょっとミスが多くて失礼しました。

1年前は緊急事態宣言発令中で町じゅうがひっそりとしていました。1年後はもう大丈夫だろうと思っていましたが、いまだ油断なりません。でも来年はさすがにコロナも下火になっていることでしょうから、今度は躊躇することなく出せることを願っています。ネタは一杯ありますから。

世界初公開!

2021年04月01日 00時06分36秒 | ウソ系
ザザビーズというオークションで一枚の古楽譜が800万円で落札されました。楽譜と言っても五線譜ではなく、年代的には18世紀前半のものというくらいしか公表されていませんでした。ひょっとするとそれはバロック・リュートのタブの可能性が考えられました。

いつぞやのBWV998のときもそうでしたが(こちらは1億円で落札の噂があります)、リュート関連の楽譜がときおりオークションに出てくるものです。

落札者の名前は公表されていませんでしたが、どうも中国人らしいということで上海に住む知り合いの中国人にきいてみましたら、なんと彼の弟が落札したということでした。実はこの弟さん、私が1999年に上海でコンサートをしたときにいろいろお世話になった方で、そのころは一介のギターを愛好する勤め人だったのですが、ひょんなことで始めた不動産投資であれよあれよという間に財を築き、20年後の今や上海の浦東に巨大なビルを4つも持つ大富豪です。

まぁ旧知といえば旧知の仲ですので、連絡を取ってみると、

「ウェイ、ウォーシェーチュンチュワンシャンシー(もしもし、私は中川祥治です)」

「おー中川さんね。久しぶりあるね。どうしてる?」

「コロナで大変ですけど、また上海でコンサートをしたいですね。ところであなたが先日落札した楽譜ですけど、よかったら見せてもらいたいんですけど」

「あー、あれね。あれ多分琉特琴(リゥターチン)の文字譜あるね」

「(やっぱり!)」

「琉特琴は日本語だとリュートだたかな。巴赫のBWV998の1億に比べたらたった800万、安いもんあるね。つい衝動買いあるよ。ハハハ。なんなら中川さんにプレゼントするあるよ」

「いやいや、そんな高価なものとんでもない。画像を送ってもらうだけで十分です」

「おー、中国人なら絶対にもらうある。やっぱり、あなた日本人あるね。それじゃ中川さんが世界の皆さんに広めるある」

ということで楽譜を送ってもらいました。それがこちらです。世界初公開ですよ!



曲名はPhantasia、ファンタジアです。なんとイタリアンタブです。作曲者名は書かれていません。調弦はバロック・リュートのニ短調調弦ではなく、アーチ・リュートの楽譜のようです。公開の許可を頂いた記念に録音をしてみました。楽譜には少しミスがありますが私の方で修正いたしました。また楽譜はこのページだけですが、曲は途中で切れています。この続きも補作してみました。最近ヴァイスのコンチェルトのフルートパートを補作しましたし、こういうことは得意です。一度聴いてみてください。

Phantasia